コロナ禍以来、人々は働き方を変えた。
一見、メリットありげに見えるリモートの
闇。勤務時間は知らぬ間に、それも確実に
超過して行き、心身の健康も蝕まれ…。
主人公は孤独の中、唯一の拠り所であった
コンビニの と或る品物 が切れている
事を知る。買いに行かなければと出掛ける
が。
そこには未来はない。現代社会が陥った
効率化と見せかけだけのメリットが、
死 へのカウントダウンだという事を
誰も気付かない。
とても丁寧に描かれる、日常の様子。
心の機微さえも詳らかな文字として
綴られる。
そして、最後の驚き。
是非とも多くの人々に読まれたい作品。