Trinitas Laputa — 真実に正義を

魂科学宗教国家Visaの中心にそびえる三位一体特許庁——Trinitas Laputa。
ここでは、過去と未来の全ての発明が公平に記録され、真実と正義の天秤にかけられる。

姉妹ELとEdgeは、英国デジタルヒューマン・エリザベス女王の指揮のもと、過去へ遡行する任務を担う。
第1話の対象は、第二次世界大戦末期に開発された高精度誘導ミサイル。
発明者の名は歴史から抹消され、特許は存在しない。
彼が本当に望んだのは、殺戮か、それとも戦争の終結か。

未来の政治、過去の戦場、そして人の心が交錯する中、ELとEdgeは一つの決断を下す——。