第13話 8月13日 日田へ
お盆休み、お母さんと兄ちゃんと僕の3人で日田へ。
大嫌いなバスに揺られて久留米まで、そこから汽車に乗り換える。川沿いを走る汽車は心地よく、鉄橋を渡るときのゴトンゴトンという音が胸に響く。
(小さい頃、「もしこの汽車が川に落ちたらどうなるんだろう」と怖くなったことを、朧げに思い出した。)
日田はお父さんのふるさと。山、川、田んぼに囲まれた家には、大きな池もあって、従兄弟たちと遊ぶ時間は格別だ。オサムと川遊びをしたり、山へ虫取りに行ったり、知らない小学校で一緒に盆踊りに参加したり。川の流れや風の涼しさ、森や畑の緑の匂い――都会では感じられない光景が広がっている。
僕の2歳の頃に事故で亡くなったお父さんは、この地で育った。
ばあちゃんは寝たきりで、元気な姿の記憶はない。
ここに来るたびに「お父さんもこんな景色を見ていたのかな」と思う。
田舎の料理は子どもには厳しかったけれど、おやつに出てくるお団子は大好きだ。
この景色、匂い、光、風、いつまでもそのままで。
今日の気づき
「懐かしい場所には、会えない人の記憶が息づいている」
いつまでも忘れることのない思い出の場所があることは何より素敵なことだ。
Cherish today! Enjoy your adventures and don't look back on the past. Focus on the road ahead and keep moving forward!
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今日がいちばん。 minoru-z @minoru-z
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