第12話 8月27日 キャッチボール再び
夕方、暑さがやっとやわらいで、涼しい風が裏道を抜けていく。
まだこの頃は舗装されていない土の道。
今日も兄ちゃんとキャッチボール。
いつも通り僕がキャッチャー役。
兄ちゃんの剛速球は、胸にずしんと響く。
時々、取り損ねたボールが遠くへ転がって、
汗だくで必死に追いかける。
「おーい、早くしろよ!」
兄ちゃんは笑うけど、僕は息を切らしながらボールを拾いに走る。
土埃が舞って、汗が目に染みて、
なんだか悔しいような、でも不思議と嫌じゃない。
だって――
本当は僕も、「ピッチャーがしたい。」って!!
でも、それを口にしたら、この時間が終わってしまう気がして。
だから今日も黙って、構える。
今日の気づき
「やりたいことを言えない気持ちも、胸の奥で力になる」
この時間はかけがえのない時間。いつかは自分の力に変わる。かな。。。
Cherish today! Enjoy your adventures and don't look back on the past.
Focus on the road ahead and keep moving forward!
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