入学式

 周りをみる限り人、人、人…。知らない人、いや…これからクラスメートになるかもしれない、そんな人ばかりだ。


「あ、H.I!」

「あ!H.U!おはよう!クラス見た?」

「うん、H.Iと同じクラスだったし出席番号連続だったよ!」

「えっ!ほんと!やった〜!」


「お、R.Kじゃん。おはよ」

「あ、S.N!クラス見た?」

「まだ見てねぇ」

「4組で、H.IさんとH.Uと同じだったよ」

「おお〜、H.Uと!でも真面目ちゃんもいるのか…だるっ」

 するとH.Iが嫌そうな顔をしてS.Nの所に来る。

「誰が真面目ちゃん?」

「げっ…真面目ちゃんっつったらお前しかいないだろ、H.I」

「うるさい、こっちだってあんたと一緒なの嫌だわ、チビ」

「黙れ、長身ババア」

 チビはS.Nの事、長身ババアはH.Iの事だ。昔S.Nが身長が高いH.Iに『長身ババア』といったところ、H.Iは自分より身長が低いS.Nに『チビ』と言ったことがきっかけだ。

「じゃ、後でね」

H.Iはそう言い、T小学校の女子友達の所にH.Uと一緒に行く。R.KもS.Nも仲が良い人の所に行く。そんな事をしているうちに時間が来る。4人は4組に向かった。

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