アフターは消毒で。
- ★★★ Excellent!!!
はーー笑った!仕事で疲れた時また読んで笑って元気でます。
「常識」という言葉のゲシュタルト崩壊を、これほど愉快に、そして鋭く描き出した作品に出会えるとは思いませんでした。
もう、最高。
読み終えた瞬間、変な汗と笑いが止まらなくて、しばらく「バババババキューム!」の幻聴が頭を離れませんでした(笑)。
まず「キャラの濃さ」が凄まじいです!歯医者という、誰もが緊張し、口を封じられる「絶対的に弱者になる場所」に、まさかのホスト的エッセンスをぶち込む。
この発想どこから?いつもの作風との温度差で笑い死にそうになりました。
医療用マスクの下でキメ顔」なんて、想像しただけで腹筋が崩壊します。特に、あの絶望的な状況での「キュンです」ポーズ……。
痛みと困惑と羞恥心が入り混じった主人公の絶望感が手に取るように伝わってきて、可哀想なのに笑いがこみ上げてくる!
それでいて、カイトの腕が「普通に良い」のがまたニクいんですよね。「チャラいけど仕事はできる」という、一番抗えないタイプを配置することで、読者も主人公と一緒に「……まあ、治るならいいか」と観覚が麻痺していく。麻酔効いてきた!
この、常識の境界線がじわじわと溶けていく感覚が、まさに「快感」でした。
極めつけはラストの一撃。
ツッコミが、読者の心の叫びを見事に代弁してくれました。ギャグの濁流に溺れさせながらも、最後には「常識って何だっけ?」と深淵を覗かせる、この構成の妙。ただのコメディに収まらない、知的な毒気すら感じさせる筆致に完全に脱帽です!
あまりにもこのクリニックのファンになってしまいました。
「親知らず2本いきまーす!」