こ、これは常識外れでは?! チェンジ! 出来ればチェンジで!
- ★★★ Excellent!!!
幻想的な純文学を主戦場にする遠部右喬さんの最新作です。実は、本来の作風「春花語り」も同時にアップされおり、「へー、二つあるんだ。エッセイの方から読むか」って思ったら、これが大当たり!
いや、これは面白いな。。わたくし、前から、「純文学が書ける人はギャグの才能もある」って思っていて「それはどちらも人間の琴線を刺激しないと感動が湧いてこないものだからだ。根っこでは同質なのだ。その証拠に、センスだけで勝負するギャグマンガの名作(がきデカ、マカロニほうれんそう、等)は10巻までしか持たないではないか。源泉が枯れるからだろう」と思っていました。
本作は「常識」という人を縛る呪いの言葉を、歯科クリニックといういわばありふれた題材に組み込み、非常識的な笑いへと導く、大変見事な構想と展開を持つ、知的ギャグ小説です。
出てくるチャラいホストみたいな歯医者が案外腕がいいのも好感度高しですね。鼻ピアスした金髪のコンビニ店員が、やたら丁寧でレジが速いというのと似た印象を持ちました。
素晴らしい作品です。
是非ご一読を!