【暗号短歌2】さらなる暗号解読
前回、以下のアホバカ短歌のスタキュレー暗号を解読しましたね。
【暗号短歌2】古い墓棺に血文字死と一字怖くないさあの人首だけ 恐
古い墓
棺に血文字
死と一字
怖くないさ
あの人首だけ 恐
で・・皆さまからの 「で、今日の話は、【暗号短歌2】だけなの? それ以外の他の短歌に関する話はないの?」っていう問いかけに、ボク、まだ暗号が隠されていると書きました。・・(笑)💦
いかがでしょうか? 暗号は分かりましたかぁ?
では、解読していきましょう。
最後の行を見てくだシャイ。こうですね。
あの人首だけ 恐
で、ここに隠文式という暗号が仕組んであります。
さて、隠文式とはどのような暗号でしょうか?
いつもの参考図書から引用しましょう。
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隠文式は、コトバの表現上の多様さとあいまいさを巧みに利用した暗号である。
表現の多様さの中でもっとも隠文式に利用されるものは比喩である。
(中略)
また、隠文式には、同音異義語(homonym)や句読の違いによって意味が変わるといった性質を利用したものもある。同音異義語とは、発音はまったく同じでも文字としての綴りと意義が異なるもので、たとえばコウコウ(口腔、公功、公侯、功効、広々、甲香、交講、江口、行々、孝行・・・)、ant(蟻)とaunt(叔母)、Britain(イギリス)とBriton(イギリス人)といったものである。
「暗号大全 原理とその世界」 長田順行著 講談社学術文庫 P81
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なるへそ! 同音異義語が暗号に使われているわけですね。では、同音異義語を使った隠文式暗号の例をアホバカcopilotに聞いてみましょう。
Q:有名な和歌で、同音異義語の暗号になっているものはありますか?
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アホバカcopilot
はい、有名な和歌の中にも、同音異義語を巧みに使って暗号的な意味を含ませたものがあります。特に「掛詞(かけことば)」という技法が、同音異義語を使った暗号表現の代表です。
🧠 有名な暗号的和歌の例①
小式部内侍
大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立
同音異義語の暗号:
- 「いく野」=「生野(地名)」+「行く野(道を行く)」
- 「ふみ」=「文(手紙)」+「踏み(足で踏む)」
暗号的意味:
母・和泉式部の代作疑惑をかけられた小式部内侍が、即興で詠んだ歌。
「まだ文(ふみ)も見ていない」=母の手紙も見ていないし、
「踏み(ふみ)も見ていない」=天橋立にも行っていない。
つまり「自分の歌は母の代作ではない」と婉曲に反論している、知的な暗号歌です。
🌊 有名な暗号的和歌の例②
在原業平
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは
同音異義語の暗号:
- 「くくる」=「括る(まとめる)」+「絞る(染める)」
暗号的意味:
表面上は紅葉が川を染める美しい情景。
しかし背景には、在原業平と藤原高子の許されぬ恋が隠されています。
「水をくくる」=情熱を括る、染める=恋の炎が今も赤く燃えているという暗示。
🌸 有名な暗号的和歌の例③
小野小町
花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
同音異義語の暗号:
- 「ふる」=「降る(雨が降る)」+「経る(時が過ぎる)」
- 「ながめ」=「長雨(天候)」+「眺め(物思い)」
暗号的意味:
この歌では、「ふるながめ」が雨が降る情景と物思いにふける時間の経過の両方を表しています。つまり、自然現象と心情の二重暗号になっています。
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・・ということです。
それでは、ボクのアホバカ短歌に戻りましょう。
最後の行でしたね。
あの人首だけ 恐
ここで、『あの人首だけ 恐』の『人』は『一(ひと)』、『恐(きょう)』は『今日』と同音異義語ですよね。
ですから、隠文式で・・
『あの人首だけ 恐』は・・
『あの一首だけ 今日』と置き換えることができます。
つまり、皆さんからの「で、今日の話は、【暗号短歌2】だけなの? それ以外の他の短歌に関する話はないの?」っていう問いかけに対して・・
「今日は、あの一首だけ」
だから・・
「そうです。今日は、【暗号短歌2】でおしまい」
ということでした。
「なんかこじつけみたい・・」と言ってはいけませんよ(笑)💦
隠文式の暗号って・・「掛詞(かけことば)」という和歌の立派な一技法として確立しているものなんです。昔の人は、こういった、こじつけの言葉遊びを楽しんでいたというわけです。
皆さん、隠文式暗号を使って、短歌を作ってみてください。
ぜひぜひ・・
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