第3話 嵐

次の日は、いつも通りだった。


その次の日も、いつも通りだった。


何かあったのは、そのまた次の日だった。


いつも通り朝と昼の間に起きて、


3人でご飯を食べて、今日は市場に向かった。


戻ると全員、殺されていた。


王子も1人いた。


「あ、やっと来た。待ってたよ。」


王子は笑っていた。とても自然に笑っていた。


「……。あなた、何をしたの?」


「あー。これのことかぁ。久しぶりに街に出たら、市場に行く君を見かけてね。一目惚れしちゃったから、君のおばあさまとおじいさまに俺のものにしていいか聞いたんだ。そしたら、「ヴィヨレもいないのに勝手に決めるわけにはいかん。」って止め出すから、始末しちゃった。」


「……………。」


「あ、でもちゃんと待ってたでしょ!?君には君の予定ってものがあるからね!?君が帰ってきてから、ゆっくり語らおうと思って!」


「………………。」


「え、もしかしてすぐにでも迎えにきて欲しかった!?ごめんね、気が利かなかったね。」


「……………。」

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