こんなに色々楽しませていただいて良いのですか?
泣ける話、怖い話、不気味な話、笑える話……怪談という素材に多彩な味付けをして提供してくださる作家、仁木一青氏の小説は毎回切り口が鋭く、そして「よくこの題材をこれだけ怖い方向に持ってけるなぁ!」と毎回いい意味で騙されます笑
綺麗に整った文章に、小気味好い人物、うっすら不気味な風習、夢中で読み進めると「あれ?これもしかしてやばいのか?」と気がついた時には毒が全身に回ってるような小説をたくさん読ませていただいたのにまだ引き出しが無限にあるのか⁈と羨ましい気持ちです。
素晴らしいビュッフェに招待していただいて恐縮です。
また、お邪魔させて下さいませね。
本作は作者様の紹介文にもございますように、いろんな味わいを楽しむことのできるホラー短編集となっております!
ジャンルはホラーではありますが、もちろん怖いだけではありません。
不思議な話や思わず笑ってしまう話、心を掴まれる温かい話まで、読み終わった後にいろんな感情が心に芽生えること間違いなしです!
そしてどの話も短いながら、しっかりとした読み応えを感じる、素晴らしい仕上がりとなっております!
全てオススメですが、一つ上げるとなれば、
『イヤホンごしに怪異とつながる話』
拝読後、恐怖にゾワゾワしっぱなしでした!
是非ともご一読ください!