概要
その悪魔はなんでも無限に増やす事ができる。コインも、パンも、そして……
とある屋敷に使えるメイドのカレンは、ある日、離れの塔に住む何者かに食事を届ける仕事を命じられる。
緊張するカレンが出会ったのは、ひとりの『悪魔』であった。
塔に捕らわれている悪魔は、触れたものをなんでも、いくらでも増やす事のできる不思議な力を持っていた。
その力を使い、悪魔はカレンに対して『取引』を持ち掛けるが――?
「第8回こむら川小説大賞」応募作品となります。
不遇薄幸メイド少女と刺青まみれピアスつけまくり垂れ目白髪見た目中年一人称「おじさん」人外との心温まる交流を描いた小説です!
緊張するカレンが出会ったのは、ひとりの『悪魔』であった。
塔に捕らわれている悪魔は、触れたものをなんでも、いくらでも増やす事のできる不思議な力を持っていた。
その力を使い、悪魔はカレンに対して『取引』を持ち掛けるが――?
「第8回こむら川小説大賞」応募作品となります。
不遇薄幸メイド少女と刺青まみれピアスつけまくり垂れ目白髪見た目中年一人称「おじさん」人外との心温まる交流を描いた小説です!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!父娘という呪縛と解放と、その続き。
作者様の意図と違っていたら恐縮なんですけど、どうしても真っ先にヘルシングを思い出しました。あれはアーカードという吸血鬼を父親から譲られたというか、譲られてしまった娘の話で、ヘルシングのインテグラは父から受け継いだ使命を果たそうとするんですけど、本作の主人公であるカレンとその父親との間にそれほど麗しい関係性はなく、そもそも正統な跡取りとも当然みなされ得ない立場ではあるのですが、にもかかわらず父の最大の資産であったであろうおじさんを結果的に引き継いだ形になる。
カレン物語がここから続くのかどうかはわからないんですけど、続くとすればそれはあの父の娘であることからの解放をかけた物語になるのでしょう。…続きを読む