素直に感じたことをお伝えしたいです
読んでて涙が滲んできたよう
先人たちの想いが聞こえてくるよう
と、胸が打たれました。
戦後から八十年
戦前はもちろん
どの時代でも一生懸命に生きてきた人たちがいる
激動とも言える荒波を乗り越えてきた人々の記憶
きっと嵐のような毎日であり
息を切らせながら走ってきた
時には活気に満ちて輝いて
時には悲しくも立ち上がり
人々の夢と願いが詰まってる
そんな風に心の奥へと感じる
悲しくて切なくて希望に満ちて
その時を生きる心があふれているようです
受け継がれてきた想いと時代を表した十首の歌
ぜひ、現代を生きる人々に知ってほしいです
戦争が終わって荒廃していたかつての日本。
その中から立ち上がり、戦後80年が経過しました。
戦後復興、高度経済成長、学生運動、万博開催、大震災、コロナ……
楽しかったこと、苦しかったこと、色々とあったはずだけれど、決して楽な道筋ではなかったはず。
それはこの国の先人達が、そして今を生きる私達一人一人が、手を携えて築いてきた、珠玉の一大叙事詩です。
この作品はその長く貴重な歴史を、わずか10首の短歌でまとめ上げています。
それを読むだけでかつての情景が目に浮かび、想いを馳せることができます。
この作品とともに、戦後80年の節目を感じてみてはいかがでしょうか。
本作は八年毎に一首。
あわせて十首の短歌として、この国の経験した八十年のうちの大きな世の動きを詠んだ短歌集です。
気宇に富む大きな企図を持ちながら、その視線はあくまでも市井の者の生活感から離れない。
一個人の概観する日本の歴史の一綴り。
それが、本作です。
現時点からの過去です。近い過去ではあります。
それでも、八十年もあります。
とても一個人だけで体験できはしないでしょう。
また数多の地域の出来事を詠んでもいます。
そのために、書籍や記録映像、報道情報などの資料からの理解した事柄も多いことでしょう。
見聞きした出来事。
身近で起きた災害。
同時代を過ごした世相。
報道された大事件。
現代の情報化社会においては、すべてが自身を取り巻く環境だと言えます。
たとえ現場にいないとしても、その事柄を思うときに沸き上がる感情は本人のものなのです。
歴史は、遠い昔の物事の連なりと言うだけではありません。
私たちを取り巻く社会のあり様を教えてくれる語り手でもあるのです。
本作に接し、この国の来し方に心を傾け、行く末に思いを馳せる。
そのひとときは、きっと大切な時間になるはずです。