生きるために


どうも作者のあらすパラです

設定についての話が多めでつまんないかもしれませんが頑張って面白くしたので見てくれたら幸いです 



感想待ってます 


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洞窟改めダンジョンの中

被鮫はゴブリンとオークに囲まれ、ダンジョンコアの化身を名乗る熊ベースのキメラと、アルビノのような白い肌の少女と話していた。


「そうか貴様はそのような状態ということか、これはこれは人間は殺してDPにする使い道しかないが貴様はべつの使い道がありそうだ。」



「ねぇ殺さないの? 私は人間がいるの嫌なんだけど。」


ダンジョンコアはアルビノの少女の案に肯定的な意見を出しつつも、ほかの案を出す。


「私もだがこいつは何の知識も力も居場所もない、人間だからというデメリットもあるが、人間というメリットもあるはずだ。」


「あのーすみませんお話の途中申し訳ないのですが、俺は利用価値のある人間なので生かしたほうがいいですよ。」


「それを決めるの私だ(です)」

被鮫は二人の会話に入り自分の有能性を示そうとするが一蹴される。


そして2人は被鮫の扱いについて議論する。


「まずは侵入者だからいるだけでDPがもらえる。」  

「でも弱いから少ししかもらえないよ。」


「次に将来的な話になるが、人里に出して諜報活動や物資を持ってこれる。」 

「でもそれはさっき言った通り相当先になるし、その間に裏切るかもよ。」


 「裏切りません!」 「信用できないな。」 


「なんでもするので殺さないでください。」

被鮫は命乞いをする。

「と言っているがどうする?」



「…とりあえず一旦逃亡防止に、ダンジョンの出口にゴブリンたちを配置して、監視としてサックバットを付けます。」


少女は被鮫を生かすことに決め逃げないように監視を付ける。


「あとステータス見せてください。」


「ステータス?何それ。」 

被鮫はわけのわからないことを言われ困惑し、頭をかしげる。


「ステータスはステータスです。」 

「いやステータスはわかるけど見せるって何? こっちの世界の常識知らないからさ。」 

「ステータス表示って唱えてみろ、そしたら出てくるから後はスワイプしてこっち側に見せてくれれば見えるようになる。」

「そんなゲームみたいにステータス表示ってできるの、うわぁ! なんか出た。」


被鮫がステータス表示と言うと、その時目の前にSFチックなパネルが現れた。


 「それをスワイプしてこっち側に向けろ。」

「こうか?どう俺のステータス強い?」

被鮫は言われたとおりにしてパネルをスワイプし、少女とダンジョンコアに見せつける。


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東瀬被鮫 LV1    HP270 MP7 SP120

種族 人族 年齢16才

戦闘職業「 」  生産職業「 」

筋力108 防御76 素早さ87 魔高3 魔防58


アクティブスキル         パッシブスキル

『スラッシュLV1』        『短剣術LV3』

『「パリィLV2」』



                 「☀️」「☀︎」

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 「弱いな。」 「どのくらい?」

「筋力とSPと素早さ以外、同年代の平均以下。」


「まじ俺これでも運動神経良かったほうだぞ。」

「何ならさっき言った3つも他と比べると高いだけで平均以下ではあるぞ。」


「最悪」

被鮫は弱いという事実にプライドが傷つき落胆する、そしてそうダンジョンコアと話していたらアルビノの少女が。


「ねぇねぇ何でその歳でそんなにレベル低いの? 職業の欄が空なの何でパリィだけ強調表示されてるの? あと右下にある黒い太陽のようなやつ何?」

怒涛の質問攻めを行い被鮫はさらに困惑し始めた。


「知らない、むしろ聞いていいこのステータス画面何? あと右下の黒くない方の太陽。」


「あなたのところにはなかったの? ステータス画面、あと太陽は実績一覧だよ、押したら解除した実績と未解除の実績が見れるよ。」


「ないよこんなゲーム見たいのも、レベルとか職業とかは学生やってたけど反映されないのか?」


「とりあえず黒い太陽を押してみろ。」

とダンジョンコアが言う。


「わかった」 ポチ

言われた通りに黒い太陽のマークを押す。





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あなたは不運にも異世界『エターナルランズ』に

迷い込んでしまいました。

この世界は魔法と剣の世界で地球出身のあなたでは

生き残れません。

慈悲として

あなたに三つの祝福を与えましょう。

『異世界転移ボーナス①最初に対話した人物の扱う

言語の習熟』


『異世界転移ボーナス②全ステータス1.3倍と

異世界転移ボーナス③により得たスキルを除く

最初に入手した三つのスキルの成長促進ボーナス


『異世界転移ボーナス③最初に手にした武器の習熟』


を与えましょう。



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「うわー知ってたけどこうも直接文字に出されるときついものがあるな、ここが異世界って。」

自分の状態を文字に出され被鮫は心痛め下を向く。


「うわ1.3倍されてこのステータスなのか... 貴様の世界の人間は弱いんだな。」

「へーパリィが協調表示なのは最初に手にしたスキルだからかな?」


「なあこっちもちょっといいか? ええとダンジョンコアさん?」


「何だここからは出さないぞ。」


「いやただの質問、職業とか実績とかさっきのDP? あと1番大事なことでここダンジョンがどういうところで俺は何をすればいい?」


「ちょっと待ってろ。」


ダンジョンコアはアルビノの少女のところに行き、小声で被鮫に聞こえないように話し始めた。


(なぁ、どうする? あいつにどこまで教える?)

(私は一部はぼかして伝えるのがいいと思う。)

(そうかじゃあ何をどれ程伝える? できればダンジョン系統のことはあまり伝えたくないのだが。)


(うーん、とりあえず職業は持ってないようだし教えずに、実績は解除通知くるからまあ教えて、DPとダンジョンは利用するからあいつと関わるものは少し伝えてもいいかも。)


(わかった)

2人の相談が終わり被鮫に喋りかける。

「おい 職業については教えないがそれ以外なら少し教えてやる。」


「職業は何で教えてくれないんだ?」

被鮫は疑問に思い理由を聞く。


「実績は特定のことを満たすと解除される物だ、解除されると報酬としてスキル獲得やステータスの微増などがある、解除すると通知が来る。」


「あっ無視か。」


「DPはここでいう通貨だ、魔物や物品を出せる。」


「最後にダンジョン、それは魔物や罠が蔓延る迷宮のことだ、人間を誘い込み殺害するのが目的だ。」


「なるほど(ほっ、俺に利用価値あって良かった。)


そしてダンジョンコアが空中でパネルを触るように何もないところをタップすると、布と水入のバケツが現れる。


「そして貴様は聞いてきたな、何をすればいいか、貴様はとりあえずこの布と水を使い鎧を磨け。」


「えっそんなことでいいのか?」


そうしてたら奥からオークが土で汚れ凹んでいる鎧を持ってきた。


ガタン 「ドウゾ」


「あっありがとう。」


「とりあえず一旦だ、貴様の利用方を考えておく、貴様は磨いてる間に自分のできることを発表できるように考えておくんだな。」



そう言われて被鮫は自分のできることを考えながら鎧を磨いた。


キュッキュッ


(俺のできることかー、友達ダチが幼い兄弟が多くて一緒に遊んだり、料理したりしたから子供をあやす事と料理全般できるな。)


キュッキュッ


(ん、何か赤い? これ血か!? これ何の鎧だよ!)


被鮫は驚いて尻餅つく。

(これ殺したやつの鎧か?)


「キキー 」

 

被鮫が手を止めたら、コウモリが首元に噛み付いてきた。


カプッ


「いった何だてめぇ」 ガバッ 被鮫は手でコウモリを捕まえる。

「キキー!?」


「そういえば監視に何とかバットをつけるとか言ってたな、つまり俺が手を止めたから襲ったのか。」


サックバットは暴れる。

「キキー!キキー!」


「わかったわかった離すし、真面目にやるから噛みつくなよ。」 パッ


「キキー!」 カプ チューチュー


「いってぇ やめろ!」 被鮫はもう一度捕まえようとしたが、サックバットは天井まで飛び、張り付いた。


「チッ、逃げたか、嫌な監視がついたな。」


キュッキュッ


被鮫や鎧を磨き綺麗にした。


「おいクソコウモリ終わったからダンジョンコア呼んでこい。」


「呼ばれなくても居るぞ。」


「うわっ、いつの間にまあ磨き終わったぜ。」


「わかったよこせ。」

「そこにあるぞ。」

ダンジョンコアが鎧に触れると鎧は光の粒子になって消えた。


「すっげ何したの。」


「DPに変換したのだ、貴様が磨いたから本来24DPの所27DPになったぞ。」


「3DPだけじゃん、それどのくらいの価値があんの?」


「1DPで水と黒パン、20DPでゴブリン一体だ。」


「おーじゃあ今の増えた分だけで俺一日3食食えるじゃん。」


「貴様が利用できた場合、貴様を飼う時は1日2食のつもりだが...貴様ができる事考えたか?」


そう言われて被鮫は落胆する。

「2食かよ... 考えたのは俺子供あやすのとあと、料理ができるかなり幅広い知識があるぜ。」


「そうかじゃあ次は材料渡すから作ってみろ。」


「わかった次っていつ?」


「明日だ今貴様にできることはない、今縛るから勝手にしろ。」


「何で縛るんだよ!」

いきなりの発言に被鮫は声を荒げて抵抗する。


「我々も数人かは寝るからだ、貴様が逃げないため、ほら縛るから後ろ向け監視も付いてるから変なこと考えるなよ。」


そういいダンジョンコアは紐で被鮫をぐるぐる巻きにした。


「マジで縛られた、てか地面が土だから痛くないのはいいけど汚ねぇ。」


「キキーキキー」


その時被鮫の上でサックバットが回り、近付いてくる。


「おい動けないからってやめろよ、おい! おい待てって。」 カプ 「いった」 チューチュー 「あー吸われてる、やめろ!」



サックバットは満足行くまで血を吸った後、天井に張り付き監視の仕事に移った。


(あーいてぇ、というか日本では夜だったからねみぃ、はー俺帰れるのかなぁ)







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エターナルランズの16歳の一般人の平均ステータスは

HP400

MP魔法使いなら120 一般的な魔法12MPぐらいバフは8

SP 150 体術7


筋力120

防御100

素早さ100

魔攻魔法使いなら100

魔防80 魔法使いなら100


な感じですちなみに SPはスタミナです走ったり疲れるような行動したり 体術(例スラッシュ パリィ)を使うと減って 体術の場合クールダウンがあるんですが無視してつかうとより多くのスタミナが消費されます

1話で被鮫が倒れたのはそれが原因です

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