主人公ミノルは突然の大地震に遭い、文字通り地割れに飲み込まれてしまった。
気づくとそこは、ダンジョン。出会ってしまったモンスターに必死の思いで勝利すると、ジョブの獲得?
それから、モンスターはカードを落として消えていった。
そう、まるでRPGの世界。
モンスターを倒せば、カードを落とすこともあれば、レベルアップもすればステータスが上昇することもある。さらにはジョブを得ることもできる。
ジョブをチェンジしていきながら、戦っていくのはRPGでもある戦略。
だからこそ、主人公の戦い方、成長の仕方がわかりやすいです。
始めは一人で探索していた主人公ですが、仲間にも恵まれてダンジョンの目的地に向かって冒険は続きます。
【01-0019まで読了時点】
それは、ある冬の夜――
テレビを眺め、家族と何気ない会話を交わしながら過ごしていた高校生・時園実(ミノル)。
だが、深夜の大地震が、彼の「現実」を飲み込んだ。
気づけば彼は、見知らぬ石造りの部屋の中にいた。
そこにはステータスカード、レベル、魔力、スキル。
まるでゲームのような異世界――いや、「ダンジョン」が広がっていた。
正体不明のゴブリン、暗闇を這う怪物、そして手にしたのは生存本能とナイフ一本。
サバイバルを繰り返す中で、ミノルは仲間と出会い、戦い方を覚え、探索者として成長していく。
回復役、拳使い、投擲、毒刃――
「職業」が生死を分けるこの世界で、少年はただ一つの真実に気づいていく。
地上へ戻る方法は未だ見えない。
けれど、彼には仲間がいる。
そして、戦う理由がある。
これは、世界の「断層」に飲み込まれた少年が、
仲間と共に運命を切り開いていく、異世界ダンジョンサバイバル譚。