夏の思い出

固有名詞の使い方がとにかく巧みで、今の夏というより、一昔前の夏のように感じられた。そこがまたテーマと合っていて、ノスタルジックさに拍車をかけていた。
なんだかこの連作自体が季語のような夏感だった。
また、ロゴやレゴのように、口に出すと韻律の良さが際立つ歌も多く、かと言って歌そのものには心地よい風のような余韻があり、そのバランス感覚に唸ってしまう。

また至極勝手だが、レゴの歌はとある歌への返歌のように感じられた。その歌には「何色のレゴ」という単語があり、こちらには「赤色」とあるので、この読み、あながちハズレではない気がしているが、、どうだろうか。

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