魔法とSF世界の俺が現代の俺に混線してきて色々と融通しあう俺達の成り上がり!
辻智晴
プロローグ
第1話 現実世界の日常
もう数年になるが脳内に別世界の自分と混線してしまっていて煩かった。
魔法世界の自分レージ、あだ名はマホは今はおとなしいが混線した当時は目に入る物全てに興味を持って聞いてきた。
もう一人のレイジ(あだ名はSF)は後から混線してきたがこの世界よりも数段進んだ世界に住んでいるのかナチュラル……自然食品等に非常に興味を持ち食べたがった。
どうやら五感が相手にも伝わるために食べさせろやあれは何といったことを言ってくるのだ。
この二人が脳内で見るものや人に対してあーだこーだと煩いんだ。
色々と実験した結果、3人の誰かが起きているとその人物の五感にリンクして他の二人は夢の中でこちらに意識を飛ばしているようだというのが分かった。
それと、起きている人格の許可があれば体を一時的に使用することができた。
結果、俺が起きている時は脳内にマホとSFの意識が入り込み、寝ている時は起きてる方のどちらかの意識にこちらともう一方がお邪魔することになった。
◇◆◇◆
結果、体の貸し借りをできることが判明し、その上繋がっている相手を思って飲食をすると相手の五感が強化されてより美味しい味覚や嗅覚といった五感が強化されるのが分かった。
そして、体の使用権では労働で支払ってもらう事に最初はなった。
その結果、SFは俺の世界の食い物に釣られて株式やFX、先物取引に仮想通貨の自動売買のセキュリティ防衛反撃機能搭載の自己学習型AIを作る羽目になった。
その代わり、作業中の飲食は俺が全て普段SFが食べているような合成食品でない天然の新鮮な食材や天然水を使った料理や水を賄ったのでお相子である。
というか、SFにしたら保守点検やバージョンアップを入れても貰いすぎらしい。
貰いすぎの分は貸しにしておいた。
◇◆◇◆
そういえば、マホは冷蔵庫やコンロやエアコンや扇風機を見て再現して特許を取って笑いが止まらないらしい。
その上、それらが認められた証に魔道研究所員になり学院の禁書庫に出入りできるようになったので今までよりも知らない魔法が知れると大喜びだった。
これらが俺が高校生の頃で数年前の出来事だ。
今はマホにライトノベルにあるようなインベントリを通して世界間で物品のやり取りができないかと言う新しい魔法を開発してもらっている。
もうちょいだそうだが言い出してから半年は経っているので当てにはできない。
大学の帰りにスーパーによって今日の晩飯のおかずの材料を買う。
「今日は何のご飯なの?」
「俺はハンバーグを食べたいぞ」
「ハンバーグか……良いな、それ」
そうして夕ご飯はハンバーグにすることが決まった。
レタスにジャガイモマヨネーズはあったし胡椒もあったな、あと足らないのはハンバーグの素か。
ハンバーグの素と合い挽き肉をかごに入れて、あとは缶詰のトウモロコシを買えばハンバーグとポテトサラダにレタスの付け合わせの原料がそろった。
さて、これで家に帰ったら夕食に取り掛かれると思ったら、スーパーの前でナンパされている知人を見つけた。
一瞬放っておくかとも思ったが、目が合ったので仕方なく助けに行く。
「ごめんごめん、待たせた? 夕ご飯の食材買ってたらこんなに遅くなってさー、本当にごめん!」
と言いつつ両手で拝む様子を見せる。
すると相手も乗ってきて
「遅いよ~。待つのって結構しんどいんだからね! ナンパもされるし!」
「なんだよ。彼氏持ちか。それならそうと言えばいいのに。ごめんな、しつこくナンパして。もろタイプだったからさ。俺はこの辺で帰るわ。最後に本当にごめんな」
「いえ、すみません。彼氏を待っててぼうっとしてた私も悪いんです」
「それじゃ、彼氏によろしくね。じゃあな!」
そう言ってナンパ男は去っていった。見かけによらず良い奴だったみたいだ。
「ありがとう。え~と、同じゼミのえ~、う~んと」
「神木玲人だよ。同じゼミっていうのはこっちもわかってたから助けたけど名前を憶えていないのは同じだから謝らなくて良いよ」
「ありがとう。私は
「いや、良いよ。それよりも気を付けて帰るんだよ」
「ええ! ナンパはコリゴリだから気を付けて家に帰るわ」
「それがいいよ。じゃあね」
「じゃぁ」
そうして榊原さんと別れて家に着き夕ご飯の支度をしていると、SFが騒ぎ始めた。
◇◆◇◆
「酒買うの忘れてたじゃねぇか! 酒買いに行こうぜ酒!」
「あんまりおいしくないから買わない」
「かー、これだからお子様は! マホは酒いるよな?」
「ジュースのほうが良いし、なくても酒は苦手だからいらない」
「くそっ! 酒の味の分かるやつはいないのかよ。酒は美味い奴ほど値段が高くなってるが安酒でもこっちにしたら年収3年分になるんだぞ! その酒を飲める機会を逃してかわいそうに思わないのか!」
「全然。じゃぁ、ハンバーグ要らないかな?」
「誰もそんなこと言っちゃいないだろう! 天然の香辛料の入った料理を五感強化接続せずに食べるなんてことはしないでくれ!」
「それじゃ、出来たから早速食べよう。五感接続強化する人いる?」
「はい!僕は今日はスパイスたくさんの肉だから食べたいので意識してほしい!」
「俺もだ!」
「結局全員ね。分かったよ」
そうして現実世界の俺はご飯を食べた後に寝る準備をして寝ることにした。
――――――――――――――――――――――――――――
第2話今日の12時05分頃に投稿します。
もし、出来ましたら評価の方をよろしくお願いします。
評価を下さる方は★を最大限頂ければ言うことはありませんが、読んだ感想に合わせて★を付けて下さい。
♡でも良いですが★の方が嬉しいです。
フォローなどもして頂ければ嬉しいです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます