誰が先に手を出したのか。それが問題の全てだ。

妻と幼子を置いて出征した父親の構えた銃口の先には、いったい誰がいたのか。
空襲の被害を知る人は多く、加害の実相を知る日本人はあまりにも、あまりにも少ない。
原爆も風船爆弾も、ひとしく不特定多数の非戦闘員を対象にした殺傷兵器だ。
形だけの黙祷などいらない。
そんなものは、日本が侵略をしたアジア太平洋地域の国や地域の人々に対して、まっとうな謝罪と補償をしてからの話だ。
殺すな、殺されるな、殺させるな。

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