第2話
「
「これはお二人とも」
手勢は数人しか連れていない。
「いかがされたか。山から下りて来たばかりであろう」
「数時間休んできました。
ここで
「
「いずれにせよ涼州騎馬隊と接触出来なければ、今は本陣にいても動きはないとのことでしたので。許可は頂いて来ました」
「貴方の首級なら十分一人でも龐徳をおびき出せるでしょうがね。
しかしそこに更に魏軍の武将が揃っていれば、何の動きかと思って奴らは興味を持つかもしれませんし」
「そうですか。お二人が良いならばそれで良い。
しかし龐徳が現れた場合は、槍を合わせるのは私に任せていただきたい。
一度ぶつかったとき、尋常ではない怒りを感じた。
少しばかりでは韓遂を殺したのが魏軍ではないなどと、信じる様子では無かったからな」
「
張遼将軍にお任せいたします」
「ですが涼州騎馬隊が集団で飛び出してきた時は、我々も加勢しますよ。見物に来たわけじゃない」
釘を刺すように李典が言う。
「……そうなるでしょうか?」
「分からぬ」
張遼は暗い涼州の大地の山岳地帯を、じっと見据えていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます