ポンコツだけど、あくまで強がり。そんな彼女が愛おしい

 この「隙だらけ」な感じが本当に愛おしい子でした。

 名探偵を自称している姫崎さん。見た目はクールビューティーですが、能力的にはかなりのポンコツで、一人の力では「紛失物を見つける」とかの知恵もうまく回りません。

 そんな折りに解決を手伝ってあげた主人公を気に入り、「助手」にしようと迫ってくる。

 あくまでも強がりで、「自分の方が立場が上」みたいなことを強調しようとしつつも、内面はポンコツなのでどこか締まらない。

 それでもぐいぐいと来るので、自然と一緒にいることに。そうして二人で今日も学園で起こる小さな事件を解決していくことになります。

 この日常、すごく楽しそう。なんのかんので美少女と二人きり。そしてなんのかんので頼りにされちゃう。
 一緒に事件について考えるのも充実感ありそうだし、彼女の心の中で自分が結構大きな存在になっていっているという手ごたえが、また心をくすぐってきます。

 あくまで素直にならず、強がり続ける姫崎さん。それでも色々と「隙だらけ」で愛嬌がたっぷり。

 可愛らしいヒロインと、探偵活動によるプチ冒険。幸福感で胸が満たされるストーリーでした。

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