春香の作戦はこうだった。

俺と春香がくっついているのを見たら美菜も動揺してくれるだろうというものだ。

俺は彼女の作戦に乗って、数日後から俺等は遥斗の家の周りを手を繋いで歩いていた。

彼女が気づくのに数日もかからなかった。偶然鉢合わせした俺等は、沈黙の後、しばらくして彼女は遥斗の家の方に走っていってしまった。少し気まずいものの

春香は

「あいつ遥斗の家にいったわ、監視カメラまだつけててよかった」

「そういえばお前、なんで監視カメラなんてつけれてんの」

「遥斗は親同士仲良くて、遊びに何回か言ってる。もちろん美菜が遥斗の家に出入りしてることも知ってたわ」

そう言って、監視カメラの映像を僕に見せてきた。

今考えると、見なければよかったと思う。

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