第8話 違和感

目線の先に彼女はいた。しかし、彼女の首筋に、赤紫色の痣っぽいものがあることに気がついた。そこに痣できるか、普通。

嫌な予感がしたのも一瞬で、俺は彼女のちょっと寂しそうな目に見惚れていた。


花火が終わって、俺らは帰路についた。

彼女は何やら焦っているようだった。話を聞くと、ちょっと体調が悪いと言ってはぐらかされてしまった。まあ、いいか。

彼女の家の方向はいまいちよくわかっていない(地理弱)ので、家まで彼女についていき今後またいつでも来れるようにしようと思った。

だが、その時に俺は猛烈なお腹の痛みを覚えた。

昼間からお刺身を食べまくりお腹を下してしまったのだ。

「わりい、美菜。ちょっと俺も体調不良で家まで送れねえ、」

「全然大丈夫だよ、またね、今日楽しかった」

その瞬間、俺は直ぐ側の公園にダッシュした。


ググォォォォオ

間に合った、、、

一回胃薬でも買いに行くか。

近くのコンビニで薬を買い、十字路を曲がろうとしたその時

「美菜…?」


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