第4話


外にも出ず、飯も食わず、蓮華の小説を、ひたすら読む日々が続く。



もう、ホストじゃねぇ俺。


もう、若頭になる事もねぇ俺。



俺の未来は、蓮華なしでは成立しないんだと、今更分かるなんて俺は馬鹿だ。


最高級の男には、最高級の女が似合うなんて想った事自体、情けねぇ。


俺は【lumiere(ルミエール)】で、働くホストとして、1番やっちゃいけねぇ事をした。


嫌、蓮華が居るのに、他の女とSEXする事自体、蓮華を裏切った事になったんだ。



肋骨がイテェ。


それよりも、心の方が、もっとイテェ。



涙が出るくらいに、自分自身が情けねぇ。

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