第2話 翠side


1人で暮らしていた時は、何も思わなかった俺の自宅。


なのに、リビング、キッチン、衣装部屋、バスルーム、寝室。


何処も蓮華との想い出が、詰まった場所だと、今更気づいた。


生活音のしない部屋。


その方が落ち着くと想い、マンションを購入する時に、全室、防音設備をした。


今になって余計に淋しく感じる。


音のしないリビングに1人で居ると言う事は、こんなに孤独に感じるんだな。



蓮華、1人ぼっちにさせて、ごめんな。



そう想いながら、無意識に蓮華の面影を探す俺。

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