第22話 とりあえず帰宅
スピカ星人のしずかが消えて空はいつもの色に戻った。
昼休みが終える。チャイムが鳴る。
「とりあえず、教室に戻るぞ。」
スバルが言った。
桃花が「そうよね。」
田畑も「それがいいな。戻ろう。」
俺様だけは消化不良だ。
スピカ星人のしずかは消えたが、
モヤモヤが残ってる。
「スバル。」俺様はスバルに声をかけたが。
「しずかを倒したゼノンの気持ちはわかる。
ここは学校だ。それにほら、見て見な。」
校舎の方を見た。
さっきとは違って日常の生徒の姿が見える。
「スバル。これは・・・」
「そうだ。」
「俺様達は別次元の中でスピカ星人のしずかと戦っていたのか?」
「そうだ。ゼノン。お前はブラックホール星人でこの地球の支配者。神として赴任していたんだろう。
お前が何か行動を起こすとき、その星の時間は止まり別次元で任務する。
そう、書いてなかったか?」
「スバル。なんでそのことをお前が知っているんだ?」
「さあーな。帰ったら紫に聞け。」
「紫はお前の祖母だろう。彼女は太古の昔に地球に不時着したブラックホール星人の末裔だろう。赴任者のマニュアルをなぜ知ってるんだ?」
「そのマニュアル作成したの紫らしいぜ。」
「ゼノン。ブラックホール星人はすべてが
無限だ。時間も空間もすべてだ。
あの星には2つの大きな壁があり、その間の振り子のエネルギーも永遠だ。
それはもちろんあの星にいる者もそうだ。
もちろん末裔たちの中には環境に順応して機能が変化、退化または進化するものもいる。
紫はすべてを持っている。
ブラックホール星人の機能と地球人としての機能。
そしてこの地球に不時着した最初のブラックホール星人が紫だ。」
俺様はブラックホール星にいた時には時間に
関しては無頓着だった。
すべては永遠の時間の中で自由に本人の意思で年齢も顔も体力もすべてカスタマイズされる。できる。
流行はやはり、地球で言う高校生だ。
この年代は脳内機能も柔軟で吸収し、
カラダが実行に移しやすい。
まあ、地球に赴任の俺様もそれでこの状況を選んだ。
太古のブラックホール星人の生き残り。
この長い年月を地球で生きて来た。紫。
初めてスバルの家に来た時に玄関前でスバルの記憶を操作した。
いとこで俺様は転校生の設定。
しかし一つだけ弾かれた。
同居のスバルの家族の設定を試みた時に弾かれた。
「当たり前か。俺様よりずっと前に地球に
来た。神の神だからな。紫は。ハハハ。」
桃花が「ゼノン。何をブツブツ言ってるの。
さっきのしずかとの戦い。別次元だったんでしょう。そいうことは。何もなかったことになるんじゃない。」
田畑が「そうだ。宇宙の法則じゃそうだ。
それに・・・」
俺様は言葉をかぶせた「しずかは初めからこの地球に存在しなかったことになる。」
スバルが「そうだな。」
最後のチャイムが鳴る。
桃花が「昼の授業はじまるわよ。走って。」
「おう。」
走りながら「スバル。今日は早く帰宅するぞ。
紫に聞きたいことがたくさんある。
「そうか。」
俺様達は何とか教室に入った。
セーフだ。
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