独白し、自己と向き合い、弁証法的に思考を深めていくエッセイ。誰もが感じたことのある悩みにも思えるが、今この時だけしか書けないという印象が強く残る。自分のことをどう思っているのか、というテーマに正面から向き合っていく様子と、ふと差し込まれる美的感性のバランスが優れている。