第2話初めての敵、スライム……ぬるぬるだ♡

「て、敵?!」


 どういうことだ?このタイミングで現れるとかまさか狙ってたのか?

 いやいや、それは無いと思うけど……

 でも、これは……ナンセンスすぎる!!


「逃げるしかない!!」


 <後ろは湖ですよ?!>


「泳げばいいんだよ!!」

 そういい、俺は湖に飛び込む。

 ここまで来れば……追いかけられるなんてことは無い!!はず!!


 そう思ったのは……間違いだったのだろうか。

 それとも、これは泳ぎ方が悪かったのか。

 だが、虚しくも俺は敵に捕まってしまう。


「水の中でも……動け……」

 って、そいつの正体を見るととんでもないやつだった。

 それは、触〇状に自らの体を伸ばしたスライムだったのである。


 これが……木の魔物とかだったら分かるが……だが、中々どうして……


 って、考えてる暇があるなら対処しろって思いますよね。

 対処してるんですよ!!こっちだって!!

 だけど、この……〇手を伸ばしてちぎろうにも……この……力が強すぎて……


「嘘だろ……そっちの陸にも居んのかよ!!」


 <万事休す……スキルは!!>


「水の中で何を……」


 <精〇吸いを!!>


「ピー音で処理されることを自ら!!」

 くそ……背に腹はかえられぬ……

 この屈辱……せ〇く〇にして返してやる!!


「え、エナジードレ……ってうわぁぁぁぁぁ?!」

 陸に勢いよく戻される……?!

 力強?!ほんとにこいつスライムかよ?!


 <鑑定出ました!!スライムロードです!!>


「す、スライムロードだぁ?!」


 王になる前の……長的なやつかな……

 めんどくせぇ……形も一緒なのによ!!

 って、そう思ってたら……

 陸に勢いよく叩き付けられた。


「いっ……」

 その場でうずくまってしまう。

 当たり前だ……すごい痛いから……

 ガサガサと……動く音が近づいてきてる……

 これは、真面目にまずい……


「また、逃げても無駄か……なら!!」

 俺は振り返り、飛びかかってきたスライムを殴る。

 一体はその場でアイテムを落としたから……死んだでいいのかな。


 もう一体も飛びかかってきたが対処が出来なかった……

 ヤバい……しかもこいつ胸の所に直接?!


「離れろ!!」

 勢いよくひっぺがすと、胸のところが出てしまった。

 まあそんなの気にせず!!


「えい!!」

 踏み潰し、二体目も殺す。

 三体目も間髪入れずに来るが右ストレートをぶち込む。

 が、三体目に拳をぶち込んだ時……強烈に破裂したため、ボロボロの服は完全に無くなってしまった。


「また、裸か……」

 でもいい……あと二体……どう仕留めるか……って、ロードの方がいない?

 どこだ?どこに消えた?


 と、思っていると……


 突然木の上に吊るされた?!

 どういうこと?!もしかして……

 上を見ると数体のスライムがいた。

 上にも居たのかよ……クソ、めんどくせぇ……


「どうしようも……むご?!」

 スライムロードの触〇が俺の口を塞ぐ……

 気持ち悪い……

 喋れないし……このまま身体に侵入されたら……

 困る……嫌だ……


「むご……んご……♡」


 何されるんだこれから……ほんとに、恥ずかしいこととかなのかな。

 もしかしてえろ同人みたいな……事を……?!


 そんなことを考えていると……

 胸に触〇が絡みついた……

 あ……嫌なやつだ……

 しかも腕にも脚にもいやらしく絡みついてきてる……


 嫌だ……

 やめてくれ……俺男だぞ?なのに、関係なく、こんなことを……


「ん……♡」


 乳〇まで弄ってきやがった……

 やめてくれよ……変になっちまうよ……男なのに……女に……ほんとに……なる……


 変になっちゃう……♡


 かりかりと……いじったり……くりくりしてきてる……


 気持ちいいと思ったら……負けなのに……!!


「んん……/////」


 きもち……いい……


 頭に変になる……


 寂しくなる……


 空っぽだ……何もかも……


 早く満たされたい……


 お腹をなぞるのをやめろ……


 早く……早く……


 中に……


「ん……」


 頼むから……


 そう思っていると……光に包まれる……暖かい、とても暖かい、緑色の輝きに。

 それは、なんだろうか?

 サイ〇フレーム?

 なわけないだろうが。


 でも、何故か解放された感じがしている。

 だって、もう〇手は無いのだから。

 って待ってくれよ、じゃあ俺……


「勢いよく落ちるのかよ!!」

 と背中から勢いよく落ちた。

 どれだけ高いところに……

 てか……腰抜けて動けねぇ……


 敵が来られても、動けねぇぞ……

 どうしてくれるんだこれ……


 <大丈夫です、もう敵は居ませんから>


「よかった……なんとかなったか。」

 というか、あの光はなんだったんだ?

 めちゃくちゃ謎だったんだが。


 <あー、あれはサイ〇フレームの光ですよ>


「同じボケすな……というか服下さいよ……」


 <すみません、忘れてました>

 そう言うと、また瞬間的に服が出た。

 さっきと同じ茶色い布の服だ。まいっか、服ならなんでもいいし。


「あのスライム強かったな……」


 ><


「え?どういうこと?」


 <その……敵です……>


「は?」


 <しかも……さっきより強い個体のスライムが三体……そして、スライムキングもいます……>


「いきなりお通夜ムードかよ……」


 この俺のTS転生……ほんとに大丈夫なのか?!


 <to be continuedです!>

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