「聖書を読んだら人を殺せなくなった件」

※ごめんなさい、創作論の擬人化ギャグだよ


役者名 カク&ヨムが好きな構造重視の殺せんせい






先生「はぁい、今日も“物語構造のための犠牲者”を募集します!」


君も、死ぬかい?

物好きだね?好きだよ、そういう子。


人殺しはいけないことだ。

そんなこと、わかっている。


でもさ、仕方ないだろう。

世界平和のために。

聖女は人身御供になるべき。

魔王は倒されるべき。


犯人は動機を喋ってから崖から、転げ落ちるべき


ザマァされたら、死ぬべき。


そうしたら、みんな幸せ。

スッキリするだろう。


「読者の皆さん! 泣いてます? 泣けません? じゃあもっと殺しましょうか!」


ヒャッハー!みんな最高にサイコだねぇ!?



あと、ミステリー、推理の導入でも誰か、殺しておくべきかな?


ふっふっふ、腕がなるね?

皆殺しにしちゃうぞ〜!!


何?モブが死んでも、感情が動かない?

贅沢な依頼人だね?


じゃあ、名前をつけて、殺そうか。


辞書でも、捲りますかね?


「……(ページをめくる音)」


ふむふむ、いい名だ。


さぁ、死んでもらおうか?


あ、ちょっと休憩。

聖書を読む時間だ。


私は人殺しだけど、敬虔な信者でもあるのだよ?


ふむ、ふむ……うっそ、最高に推せる

尊い……!!


……待って、死なないで!

嘘やろ、こんな、終わりかたってないでしょうに。


おい、なんで、この名前で死ぬんだよ。


……もう、君を失いたくない。

殺せなくなってしまったじゃないか。


「……どうしてくれる」「どうしてくれる!?観客ぅ!!


観客からの依頼書だ。

「……次回、『殺せなくなった俺が、どうして、殺されることに!?』乞うご期待!」


待って!

殺さないでよ!?


殺しはいけない、ことだよ!?



《舞台裏》

名前、素敵だと、被ることある。

他所さまの子の影がちらつくと、ひどいことできなくなりそう。


いやいや、別人だよ?

殺せ!

これは必要悪なのか!?


誰も死なない、何も失わない世界、難しいね。


「……でも、殺すなって言われても、殺したいのが作家なんだよねぇ!」


いや、殺すなよ!!


心情先生「もし、うっかり、殺してしまったら、救いに行くからね。

そういう先生になりたいよ」




#創作あるある #擬人化ギャグ #演劇ごっこ #先生

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