【第4章:そして、世界へ】
運だけの勝利を重ねるうちに、
なんと僕はプロライセンスを獲得。
世界戦への挑戦権を得てしまう。
会長は言った。
「お前は“偶然の天才”だ。奇跡を起こす才能がある!」
そして、ついに迎えた世界戦――
相手は無敗の世界チャンピオン、アンドレ・デスバグ。
試合開始1秒、僕がリングロープに引っかかって転倒。
その拍子にリング下の電源コードが抜け、
照明が落ちて、アンドレの顔面にヒット。失神KO。
会場騒然。実況は絶叫。
「しっ…試合開始1秒で……W・W・W・W・W・WORLD CHAMPIONNNN!!!!」
「え、俺なんかしました!?!?!?
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