第3話「海外ブランド限定」

速報!国会議事堂、激震の嵐!「海外ブランド限定」に男性議員から怒号!


(女性アナ、先ほどの解説から間髪入れずに、さらに興奮した声で)


「速報、速報です!国会では、今、まさに、激震どころか、荒れ狂っております!先ほどの、月15万円までの化粧品代、衣料費支給というニュースに続き、さらなる驚きの詳細が明らかになってきました!」


(画面は、慌ただしく、国会議事堂内の様子に切り替わる。議員たちのざわめき、怒号、そして、カメラのフラッシュが飛び交う。)


「なんと、この、化粧品代の支給対象が、政府指定の海外ブランドの化粧品に限られる、という情報が入ってまいりました!」


(女性アナ、言葉を失い、ただ、画面を見つめる。)


「…えー、この情報が入った途端、国会は、まさに、荒れ狂っております!男性議員からの、**『なんだ!違うじゃないか!』**といった、怒号が、MAXに達しています!」


(議事堂内から、複数の男性議員の声が、マイクを通して響いてくる。)


男性議員A:「ふざけるな!我々が求めていたのは、こんなものじゃない!」

男性議員B:「公平じゃない!これは男女差別だ!」

男性議員C:「海外ブランドに限定するなど、一体どういうことだ!」


女性アナ:「…一体、何が起きているのか、状況を整理いたします。先ほど、女性の社会進出や、自己肯定感の向上を目的とした、化粧品代、衣料費の支給が、月15万円までという形で可決されたと、お伝えしました。しかし、その対象となる化粧品が、政府が指定する、特定の海外ブランドに限られる、という情報が拡散したことで、事態は急変した模様です。」


(男性議員たちの怒号が、さらに激しくなる。)


「この『海外ブランド限定』という条件は、当初の政策の意図、つまり、女性の美容や自己肯定感を、経済的な理由で諦めざるを得ない状況を改善するという目的から、大きく逸脱している、という批判が、特に男性議員から噴出しているようです。」


(ここで、再び、政治解説委員の〇〇さんが、緊急出演。画面には、落ち着かない様子の〇〇さんが映し出される。)


女性アナ:「〇〇さん、これは一体、どういう状況なのでしょうか?『海外ブランド限定』とは、一体どういう意図なのでしょうか?」


政治解説委員:「はい、この情報は、私の元にも、今、入ってきており、私も大変驚いています。もし、この情報が事実であれば、これは、政策の運用において、重大な欠陥、あるいは、極めて政治的な意図が働いた可能性が考えられます。」


女性アナ:「政治的な意図、ですか?」


政治解説委員:「ええ。例えば、特定の海外ブランドとの連携、あるいは、国内の化粧品業界への配慮、あるいは、反対に、国内ブランドへの打撃を避けるための、ある種の『煙幕』のようなものかもしれません。しかし、いずれにせよ、本来、支援を必要とする女性たちのために、という政策の趣旨からすれば、極めて不適切、あるいは、説明責任が問われるべき決定と言えます。」


女性アナ:「男性議員の方々も、まさに、その点に激しく反発されているようですね。」


政治解説委員:「当然です。もし、これが事実であれば、『化粧品無償化』という言葉の裏で、一般の女性たちが日常的に使用する国産ブランドの化粧品は、この支援の対象外となる、ということになります。これは、多くの国民、特に女性たちからの、さらなる不信感や、批判を招くことは避けられないでしょう。また、男性議員からの『なんだ!違うじゃないか!』という声は、まさに、国民が期待していた政策の姿とは、かけ離れたものである、という率直な怒りの表れだと、理解できます。」

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