誰でも出来る取材とは?


 取材。

 はたして皆さんはこの言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょう?


 風情ある場所での撮影? 専門家への聞き込み?

 でも、それって難しくないですか?


 プロの作家さんであれば可能でしょう。

 すでに文字でお金を得ていて、その取材はほぼ100%お金になりますし、出版社から必要経費としておりたりすることもあるんでしょうか。


 ですが私は違います。

 WEB上で細々と書いているのでお金にはなりませんし、お金をかけて取材にいってもリターンはほぼありません。

 豊かな人生経験として見るのなら別ですが。


 そんな私の一番身近な取材先はどこでしょう? 誰でしょう?

 家族? 友人?


 残念ながら違います。


 私は活動のことを誰のも話してはいません。

 残念ながら友人も多くはありませんしね。


 では誰でしょう?


 私です。

 私こそが最も身近で簡単に取材できる相手なのです。


 つまり自分ですね。


 私はキャラクターを生む際、まず私を分解します。


 私の性格、特性、哲学、体質、経験などです。

 このひとつの項目をさらに細かく分解しバラバラにしていきます。


 そうして出来上がったパーツを組み込んでいくのです。

 一人のキャラクターにすべてを映しこむのではなく、すべてのキャラクターに私の欠片を分配するイメージです。


 すべてが私の欠片なのですから、当然リアリティが増しますし、考えも理解できます。


 私こそが、私が唯一気軽に話を聞ける取材相手なわけです。


 私はどんな経験をしてきた? こんな時どんな気持ちだった?


 自分に向き合う時間は時に恐ろしく、過去のトラウマを搔きむしるようなものです。

 ですがそこには現実が詰まっています。


 皆さんは自分のこと、どれだけ知っていますか?

 改めて問うてみてください。案外知らないものです。

 自分の中に未知がある。不思議な感覚。

 けれど、その奥には確かに物語があるはずです。


 一度味わってみてほしいな。

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