なんか

ゆぐ

なんか

なんか思うんだ。

自分の人生、作り物なんじゃないかって。

作られた箱の中で、暗黙の台本通りに進行しているんじゃないかって。

仕事も、生活も、友人も、恋人も。

なんか、なんか疑って、不信がって、手が強張って、苦しくなる。

必要以上に重たいため息をついて、なんとなく空を見上げる。

ずっと、宙を彷徨ってる。


人生のタイムテーブル、何もかもがそれ通り。

カーテンコールまで完璧に。


信用していた人が、信用できなくなって。

いつしか、自分まで信用できなくなって。

じゃあ、今の自分は誰なのかって疑って。

そもそも、自分は存在してないんじゃないかって、鏡を見て、不思議に思う。

すーって、魂みたいなものが、抜かれている感じがする。

その前に、魂なんて抜かれたこともないけど、自分が暗いどこかに連れ去られていく感じがする。

一層それでもいいかって思っても、なぜか戻ってくる。

そして、また宙を彷徨う。


最近、それの繰り返しなような?

ん? 最近何してたっけ?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

なんか ゆぐ @i_my

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ