第11話 学校案内

始業式が終わり、先輩たちにどこに何があるのか案内されています。

先輩たちは優しいです。

丁寧に案内してくれています。


その横で剣崎 輝牙矢という人が変なことを言っています。

どんな感じかって?


「君が女子の部で1位らしいじゃないか。この僕にふさわしい。付き合ってくれ。」


こんな感じ。


始業式の新入生代表生徒の欠片もない。

はぁ、疲れるわ。

嫌でも耳に入っている声。

夏のセミの音よりも響く声。


「お静かにしてもらいますか?」


「なんで君の愛を証明しているのに黙らなければならないんだい?」


「ほかをあたってもらえますか?」


「さっきも言ったが君だからこそふさわしんだよ。」


ぁ゙〜。うざい。


こいつを無視して先輩たちの話を聞くか。


「ここが上位生徒の1−s組だよ。ここにいるのには上位30位に入らないといけない。ここにいるときは高校の学費が免除されるから親孝行にもなる。しかも卒業までここにとどまることができたら、大型ギルドにも入りやすくなるから頑張ってね。」


とのこと。


「ここがダンジョン探索するうえで大切な道具を買えるところだよ。武器から、

魔道具、ほとんどは揃っているよ。普通に買うよりも ” 安い ” からここで買うことをオススメするよ」


安い、、、聞かなかったことにしよう。


「ここが学校が保持しているダンジョンだよ。これから1年生は1−5層で活動するよ。」


へ〜。ここでか、、楽しみだな。


「あと魔石換金所があるよ。一階層のスライムは10円ゴブリンは30円だよ。階層ごとに高くなっていくから頑張ってね。」


換金所とかもあるんだね。ここ。


そして横の奴うっさい。


「僕の彼女になったら最上級の装備を上げることを約束しよう」だの

「探索者日本ランキング4位の人に教えてもらったんだ」とか

「今度一緒にダンジョンに潜らないかい」とか


うっさい。

まじで黙れ。


落ち着け、落ち着け。

こんなやつにムカつくほうが無駄だよ。

そうだ。そのとうりだ。


「この話を聞いて僕の彼女になることは決まったかな?」


「黙れ」


「え?」


「うっさいんだよ」


「僕の愛が溢れすぎたかな?僕の気持ちを分かるのには時間がかかりそうだっね」


「・・・」


こいつになにを言っても無駄だってことが本日一番理解したことだ。

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