バグに愛されたエンジニアは恋をする?

葛葉

登場人物と世界観

登場人物(ルイ転入時点)


【主人公】

蒼月あおつき ルイ(16歳)

・誕生日:10月24日

・SE養成学科二年

・バグスキル:なし(しいて言えば“感情”)

・突如届いたバグ学園からの入学案内に不安と期待に胸を膨らませつつ転入する、二年生唯一のSE養成学科生。

運動音痴の自称陰キャだが、中学三年の時に、理央と共に、「TeamL.R.」として“全国中学生プログラミング大会”で優勝している。

10歳から12歳までに、C言語、Java、Pythonといった言語を独学で習得。他にも覚えた言語はあるが、得意言語に比べると心許ない。

個性豊かなバグスキル持ちの生徒たちに振り回されながら、卒業制作を進めていくなかで“恋”という未定義な感情と向き合う。


【攻略対象】

成影なるかげ 悠斗ゆうと(17歳)

・誕生日:4月1日

・バグ学科二年

・バグスキル:Null(スキルレベル:高)

  システム内にNullを意図的、あるいは無意識に発生させる。

  物理空間では、“未定義”(名前のない)空間を瞬間移動、人間の記憶領域の上書きなど。

・ルイに執着するストーカー。ルイの部屋の隣の空間に部屋を作る。※非公式

Nullという存在そのものがあいまいなバグで、ルイを翻弄する。

料理と家事が得意。プログラミング言語は15言語を習得しているが、本人は大変不本意。

中性的ではないが、女装しても違和感がないくらいの可愛い系の顔立ちをしている。


御条ごじょう 理央りお(16歳)

・誕生日:11月15日

・文法保全科二年 / 風紀委員

・バグスキル:Logic(スキルレベル:中)

  理論や設計、分析が得意。(触れただけでシステムの構造などを看破するなど)

  理屈に合わないものや非効率なもの、あいまいなものを許容できず、Logicエラーを起こすと思考や人体が停止(フリーズ)したり、強い拒絶反応を示す。

・中学時代、ルイと共に“全国中学生プログラミング大会”で優勝している。

ルイとは中学時代からの友人(ルイにとっては初恋相手)だが、大会優勝後、バグスキルの発現をきっかけにルイと距離を置く。

プログラミングは出来るが、得意と言う程ではない。

王子様系の柔らかで整った顔立ちで、女子にモテる。


鷹瀬たかせ 奏多かなた(16歳)

・誕生日:8月8日

・バグ学科二年

・バグスキル:RaceCondition(スキルレベル:中)

  システムの並列処理に介入して同期接続や同時処理を失敗させる。

  稀に他のバグスキルと合体することで、特殊効果が発生することもある。

・見た目派手なお祭り男。ルイをロケット花火で歓迎しようとして失敗するが、ルイに庇われたことで恩がある。

以来、皮肉を言いつつも現実的な視点から卒業制作に協力する。

プログラミングは苦手だが、デザイン系や資料作成が得意。

分け目を境に、片方が黒髪、片方が金髪。スケボーに乗ったままバク転が出来るほど運動神経がよく、モデル体型。


容保かたもり 溢溜いつる(16歳)

・誕生日:6月8日

・バグ学科一年

・バグスキル:Overflow(スキルレベル:低)

  システムのメモリ領域を食い潰して、容量不足を起こす。

  物理空間では、巨人化したり、好きな人へはクソデカ感情で接する。

・奏多が放ったロケット花火を、悠斗がNullで転移させた場所が、溢溜の胃袋だった。(悠斗は意図していない)Nullの影響により、溢溜のバグスキルが発動し、巨人化+胃袋ブラックホール状態を起こす。ルイが助けて以来、ルイに懐き慕っている。

子役俳優も顔負けな儚げ系の美少年。


崩月ほうげつ かえで(17歳)

・誕生日:3月10日

・バグ学科三年(元SE養成学科)

・バグスキル:Segfault(スキルレベル:緊急)

  許可のないプログラム(アプリなど)がメモリ領域(進入禁止場所)にアクセスしようとするとプログラムを強制終了させる。

  物理空間では、パーソナルスペースに侵入すると、落とし穴が出現し、侵入者を未定義空間に落とす。最悪の場合、落ちた人は人生が強制終了する。

・元SE養成学科の生徒だったが、バグスキルの発現をきっかけに生徒会を除籍、バグ学科への転向を余儀なくされる。

現行の生徒会に思うところがあり、ルイに「生徒会には気を付けろ」と忠告をする。

長い濡れ羽色の髪に、女性と見間違えるほどの綺麗な顔立ちをしている。


【世界観】

●情報処理高等教育機関コードリア校

・通称:バグ学園

・政府直轄の非公式教育機関。

・本島から船で二日ほど離れた人工島の中心にある全寮制の学校。

ルイたちが通っているのは男子校で、船で一日ほどかかる場所に同じように人工島があり、そちらは女子校となっている。

・男子と女子で別れている理由は、バグスキルがトラウマや強い感情によって発現することや、感情の揺れ幅でバグの発生率が変わるため。多感な思春期は分けて教育する方が安全という方針。

・年に2回、お互いの文化祭の時だけ交流がある。女子校との連絡自体は禁止していないため、お互いの学校に恋人がいることも珍しくない。

・対外的にはプログラミングを中心とするITや情報処理の専門学校。

・卒業すると、高卒資格はもちろん、希望すればIT関連の資格を取得でき、大学への推薦や留学、IT企業への就職の斡旋などもしてくれるエリートコースまっしぐらだが、希望して入学できるわけではなく、バグスキル保有者以外は、ある一定の条件を満たさないと入学案内が来ない。

・バグスキル保有者は、バグスキルの種類によって「文法保全科」か「バグ学科」に振り分けられる。

・全校生徒は100人程度。バグスキル保有者が多く在籍しているため、学年によって人数の偏りが激しい。


●SE養成学科

・バグスキル非保有者のみで構成される唯一の学科。

・主にバグスキル保有者の制御支援や安定化などの技術を学ぶ。

・入学方法は、バグスキル非保有者であるかつ、プログラミング大会やIT・情報処理関連のテストで優秀な成績を修めること。

それ以外では基本的に門戸は開いていないため、どんなに希望しても入学することは不可能。

・平均入学者:0~5人程度。


●文法保全科

・バグスキルの中でも文法や理論、規律などの、システムの根本的なエラーに関するバグスキル保有者が所属する。

・風紀委員をはじめとする、美化、保健、資材管理委員などの委員会活動を担っている。

・真面目で融通が利かないところが多い生徒が多数在籍するが、バグスキル故の特性とも言える。

・平均入学者:1~15人程度。


●バグ学科

・ほとんどのバグスキル保有者がこちらに振り分けられる。

・バグスキルの制御方法や心理学なども学ぶ。

・自由奔放で、スキルを自在に使いこなす生徒もいれば、全く使いこなせない生徒など様々。

ただし、意図的にバグスキルを使ってバグスキル非保有者を害した場合、程度によっては犯罪者として隔離、幽閉などの厳しい措置が取られる。

・平均入学者:10~30人程度。

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