【短歌】キミ想フ

佐倉

第1話

別れさよならを君に告げたのは

散華する 僕の最後の願い

君の幸福しあわせを願う


この未来さきも君が幸福しあわせであるように……

僕は願い 大空そらへと飛び立つ


笑顔でわらって……

戦地へと赴く 彼の望み

叶えたくても 上手く笑えない……


『行かないで……』

叫びたかった一言おもい 胸にしまい

貴方の無事を 幾度も願う


いつ……帰還しますかかえってきますか

貴方が 消えし前に もう一度、逢いたい……


今、どこにいますか?

私は孤独ひとり

貴方の帰りを待ち続けています


守ってよ 約束したじゃない

『必ず、帰る』

貴方が紡いだ言葉やくそく 幾年、経とうとも……


閃光がマチを、命を奪い去り日……

ボクは捜してる 存在いきしキミを……


祈りは届きますか?

『生きていて』

行方知れずのキミ想いし日々……


ゆらり……

水面を揺れゆく 灯し火に

遠き日を想い 祈り捧げる


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