第2話

上がってくると、


「響生っ!」


美織はすぐハグしてきた。

俺は髪を撫でる。


「響生…」

「ん?」



「響生の部屋着貸してほしい…今日ずっと着ていたいの…」



こんなの可愛すぎ、あざとい。



「いいよ、何いいかなー」



「はい、これ」

グレーのスウェット、俺のお気に入りのデザイン。



「ありがとう!着てくる!」



「どうかな?」



「かわいい…」



抱きしめる。



ショートパンツがオーバーサイズを引き立てている。


君はあざとい。彼女感やばい。大好き。



「響生に包まれてるみたい…嬉しい…!」



彼女はしがみつくように離れない。



「映画何観る?」って聞いても


「今日離れたくない、ずっとくっついて映画観たい」



こんなの理性飛びそうになる。



でも君が大好きだから、大切だから。



「美織?俺をどれだけ好きにさせる気?」


「響生がかっこよすぎる…から…大好きっ!?」


不意に俺はキスをした。


「早く映画観るよ!何観る?」


ソファのとなりに座るよう誘う。

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