第7話 大阪は鬼門

こうして、公私ともに追い詰められ、何もかもが嫌になったのである。

生きてるのがしんどい、、。

そしてある事を実行する羽目になり、入院して学校を辞めて名古屋の病院へ戻った。

名古屋の病院は変わらずで一年働いてから進学を決めた。授業料やその他諸々がめちゃんこ安い、それは名古屋市の看護学校、全日制で倍率は高かったけど合格できた。

そこはとにかく、厳しかったけど、勉強に集中できた。

他のごちゃごちゃした事なんか考えなくていいのが良かったし、看護は科学だと言う教務の考え方にも多いに共鳴した。

病院には急外の当直アルバイトに行っていた。それも面白かった。

病棟では知らなかった体験もできたし。

この二年間は私を変えたと思う。卒業式には代表で答辞を読むことになった。

成績が評価されたのである。


大阪の友達とは疎遠になってしまった。遊びにおいでやと言われても、京都あたりで気分が悪くなり、どうしてもそれ以上新幹線に乗ってられない。

仕方ないので京都に転職した友達の所に泊めてもらって帰る。

大阪は鬼門になってしまったのである。





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