ものごっつ社会不適合者【短編エッセイ】
Unknown
【本編】
俺はさっきまで暗いエッセイを書いていたのだが、だいぶ内容が重いので、書いた文を全削除した。
シフトチェンジして明るい事でも書くか。
とはいえ明るい事が何も思い浮かばない。
まぁ、明るくなくてもいいから、ラフな文章を適当に書きたい気分だ。
かのアインシュタインによれば、物体は重力によって曲げられているわけではなく、歪んだ時空を真っすぐに突き進んでいるだけだ。アインシュタインは間違いなく天才物理学者だが、たしか女性関係については、だらしなかった。一般相対性理論と特殊相対性理論は発見できても、女性の心は発見できなかったのかもしれない。
ちなみに、スマホを見ながら時間通りに目的地に到着できたり、スマホの位置情報などによって落としたスマホを発見できるのは相対性理論のお陰なので、アインシュタインには感謝した方が良い。
「人工衛星は地球の周りをものすごいスピードで飛んでいますので、人工衛星にとっての時間の流れは地表での時間の流れより遅くなっています。 この遅れの計算が相対性理論に基づいているのです。 正確な位置情報を取得することによって、目的地にたどり着けたり、落としたスマートフォンを取り戻すことができたりしたら、相対性理論のおかげと言えるでしょう」
あと、アインシュタインは現代の宇宙論の口火を切った存在でもある。
現代宇宙論では、「超ひも理論」という理論が熱いしロマンがある。俺が数年前にカクヨムで知り合った友達が「超ひも理論」を用いた小説を書いていたので、過去に読んだ。あの小説は愛がテーマだが、最高に面白かった。勝手にお名前を出させてもらうが、「九頭龍一鬼」さんという方だ。俺は彼を尊敬している。俺と彼は圧倒的な喫煙者仲間でもある。
超ひも理論は、相対性理論と量子力学を組み合わせたものだ。
ところで俺はあまり金を稼げていないので、女性のヒモになりたい。ヒモになって養われたい……。
これを「Unknown超ひも理論」と名付けよう……。
◆
以前は、宇宙について解説する動画を見ていると、スケールが壮大すぎて話に着いていけなかったのだが、今はそんな事は無くなった。
宇宙の謎は、終わりのない円周率のようなものだ。3.14の続きは無限だ。宇宙もそれと同じようなものだ。俺が生きている間に宇宙の謎が解明されることは無い。
3.14159275435779753110964577345795312345678901234567543356777887765556778887766544315678098765443345677889987……と無限に円周率は続いていく。
ちなみに今、俺が書いた円周率は全て適当である。
今、PK shampooというバンドの「夜間通用口」をイヤホンして爆音で聴いてる。気持ちいい。
エヴァンゲリオンというアニメの渚カヲル君が「音楽は人類が生み出した文化の極みだ」みたいなことを言うが、俺も同意する。音楽は最高に気持ちいい。現実から簡単に非日常の世界へと音楽は
俺はエヴァンゲリオンの監督の庵野秀明も尊敬している。
ちなみに俺は日常を生きる中で、非現実的な空想に浸ることが多い。最近も妄想の世界に行って、連載小説を書いていた。「脳内彼女、愛莉と共に」という小説だが、個人的に傑作だ。妄想を形に出来て満足してる。
◆
夜、今なんとなくテレビをつけたら「はじめてのおつかい」が流れた。幼児が人生で初めて「おつかい」にチャレンジする、あの番組である。
高校で野球部だった頃、夏の新潟県に合宿に行ったことがある。その時に泊まった宿で「はじめてのおつかい」を見て感動して泣いていた同部屋の奴を思い出した。あいつは今も元気にやっているだろうか。
そんなことを思いながら俺はすぐテレビを消した。
そういえば姉の息子が幼かった時期、俺は接し方が分からなかった記憶がある。赤ちゃん言葉を使うのが恥ずかしかった。
姉が息子を連れて実家に帰省していた時期がある。俺は当時は一人暮らしではなく実家暮らしのニートだった。たまに家に大人が俺だけになる事があった。「●●の面倒見ててくれない?」と依頼された俺は、幼い甥っ子と二人きりになったのを良い事に、はっちゃけた。
やはり、家族の前で赤ちゃん言葉とか使うのは恥ずかしかった。
だが家に俺と甥っ子だけになれば話は別だった。
俺は彼と一緒にプラレール的な電車のおもちゃで遊んだ。
◆
ちなみに俺は幼児の頃から人見知りが激しい性格だった。
28歳になって、やっと人見知りが治った。きっかけは今年から躁病を発症した事だった。躁状態じゃない時でも、どんな人とも普通に話せるようになった。
ああ、人と話すのって楽しいな、と思うようになった。対人恐怖が無くなった。
でも友達を増やすのは下手なので、現状、LINEも交換していて友達と呼べる人物は一人だけだ。ちなみにその方は男性である。久々に男友達が出来たのが個人的に嬉しい。
社会不適合者は社会不適合者と仲良くなるのが一番お互いに楽な気がするが、社会不適合者同士が仲良くなる確率は低い。だってどっちも社会不適合者だから。
俺は社会不適合者だが、彼も社会不適合者だ。
社会不適合者の基準は人によってバラバラだが、大なり小なり生きづらさを抱えているのなら社会不適合者を名乗っていいのではないかと思う。
「社会不適合者の居場所」は、ほとんど無いに等しい。この世はマジョリティが支配している。社会不適合者は基本的には日陰や自宅で引きこもって、のんびり生きている。
でも少しだけ自分に自信が付くフレーズがあるので紹介する。
それは「道を開けろ、俺が通る……!」だ。女性の場合だったら「私」とかに変えてもいい。
アパートに一人でいるとき、ドアを開ける瞬間に「道を開けろ、俺が通る……!」と真剣に言うと、ちょっとだけ楽しい。
最初は恥ずかしいと思うが、やってみると意外と楽しいし、ほんの僅かに自己肯定感が上がる。俺はこれを勝手に「道を開けろ療法」と呼んでいる。
ただし街中などで「道を開けろ、俺が通る……!」と言うと単なる不審者と化すので、一人の時にやるべきだ。
あと、社会不適合者には在宅ワークをお勧めする。自宅のみで完結する仕事が望ましい。
今、俺は在宅の作業所で適当に働いているが、時給が安いので、在宅のフリーターになりたいと考えているところだ。まだ何も探してないけど。
社会不適合者であることは悪い事ではない。社会の在り方は時代によって異なるからだ。たまたま今の時代に適合できないというだけなので、文明が栄える前の遠い過去の時代なら生きづらさを感じなかった現代人も多いはずだ。発達障害という概念が世間で定着したのも、ここ数年の話である。ちなみに俺もASDという発達障害だ。この時代に適合できないなら、この時代のせいにすればいい。自分のせいにすると心が病むので、自分のせいにしてはいけない。運命とか運の悪さのせいにすればいい。
自責思考よりも他責思考の人の方が生きやすいのは明白だ。
例えば仕事でミスしたときは、自分を責めるのではなく、この仕事を自分に与えた上司が悪いと思うべきだ。
俺が100%悪いんだ、私が100%悪いんだ、という極端な思考は最終的に自己破壊を招く。
表向きは自責を装いつつも、内心では、ある程度は他責しよう。物事はバランスが大事だ。
あと、大衆に媚びを売る必要は無い。我が道を行け。
「道を開けろ、俺(私)が通る……!」
というフレーズが、ここで活きてくる。
社会不適合者たちは、我が道を堂々と歩けばいい。臆することは無い。怖いのならば俺が先陣を切る。
俺の後ろに社会不適合者たちの行列が出来て、みんなで東京の渋谷スクランブル交差点を歩きたい。俺は今年の6月に好きなバンドのライブを観るために渋谷に行ったが、渋谷の混雑具合は半端なかった。渋谷は若者と外国人の街だな。とても疲れた。
渋谷で道を開けてくれる人は1人もいない。
それでも俺は言いたい。
「道を開けろ、俺が通る……!」
と。
大都会・東京でも、俺は戦う。
さあ、社会不適合者全員で東京に行くぞ。そして全員でこう言うのだ。
「道を開けろ、俺たちが通る……!!!!!」
◆
っていう文を俺は1人で無表情で書いてる。暇だからだ。
社会不適合者が仮に東京に集まったとしても、それはデモ行為ではない。政治に不満は一切ない。俺たちはただ道を開けてほしいだけだ。混雑した道は非常に歩きづらい。その歩きづらさを解消してほしいだけだ。人口密度が半端ない。
単純に東京の都心部は人が多すぎる。
なので、東京だと江東区あたりが1番ちょうど良い。
江東区では「道を開けろ、俺が通る……!」と言う必要は一切無いです。
あと関係ないけど、東京ってタクシーめっちゃあるよね。
だからみんなタクシーに乗ろう。
タクシーに乗れば、わざわざ「道を開けろ、俺が通る……!」と言う必要なんて一切ない。金は掛かるが大幅な時間短縮になる。
タクシーの運転手には感謝だな。
◆
昨日の夜にこの文を書いて、寝て、起きた。現在2025年7月30日の朝7時47分だ。
今日は午前中だけ在宅の作業所の仕事をして、午後は精神科病院に行く。
俺は信頼の置ける精神科医に対して多弁になりがちだから、いつもスマホのメモに要点だけをまとめて、それを伝えるようにしている。
まぁ俺の場合は症状に合った薬さえ貰えたら充分だから、先生と長々と話す必要ないのだ。
思考や感情の言語化が得意ではない人は、精神的なストレスが身体症状として現れるケースが多いという興味深い動画を昨日YouTubeで見た。俺の精神が不調になっても身体症状が無いのは、言語化が生まれつき得意だからかもしれない。
言いたい事を言えない性格の人は多い。
もし俺の文を読んでくれている人の中で思考や感情の言語化が苦手な人が居るなら、俺が代わりに「生きるの苦しい」って言ってやる。「お前は間違っていない」とも言ってやる。
学校に行きたくない、職場に行きたくない。どこにも居場所が無い。
それでいい。
我が道を行けばいい。
道を開けろ、俺が通る。
◆
最近、全国的に危険な暑さが続いている。俺は関東の内陸に住んでいるから、海からの涼しい風が全く無くて、余計暑い。
それでも個人的にはコンクリートしかない東京の方が遥かに暑く感じた。
海が近い場所は東京でも涼しいのだが、それ以外は、やばい。
夏はもう危険すぎる。
できるだけクーラーの効いた自宅にいるべきだ。
◆
俺の作業所の仕事は10時半から始まる。それまで暇だから、シャワー浴びた。今日は外出もするしな。
シャワーを浴びてる時にふと思ったのだが、ここしばらく俺は酒を一切飲んでいない。俺の体は過去に3度も急性膵炎で悲鳴を上げたし、28歳にして、もう体が限界だ。なにより、酒に酔うと前頭葉が麻痺して思考や行動に抑制が効かなくなり、家族をはじめとした他者に迷惑や負担を掛ける。
俺は途中から、断酒の日数を数えなくなった。
前は75日、酒を辞めることができたが、75日ずっと数えていたのは逆に良くなかったんじゃないかと思う。
酒を辞める上で個人的に大事だと思うのは「酒を意識しない」という事だ。だが、断酒の日数を詳細に記録してしまうと、それ自体が酒を意識する行為になってしまう。結果的に酒は脳から離れず、日常のふとしたストレスから再び酒に手を出してしまう。
まさに俺がそうだった。
だから今は、断酒の日数を数えていない。
酒は「いつの間にかやめていた」という状態が最も望ましく健康的だ。
あと1時間ちょいで仕事が始まる。作業所だから、仕事は楽だ。俺はB型の時給300円の仕事をしている。2時間働くとタバコが買える。
政府は依存性の高いものに高い税率を掛け、国の収益にしている。商品が値上がりしても、酒もタバコも依存症の人は買い続ける。国益を上げるという点においては理に適っているが、俺のようなアルコール依存症が増えたり、俺のようなタバコ依存の人が増えるのは、よくない。海外の多くの国では酒のCMや広告が禁じられているが、日本では普通にバンバン酒のCMが流れる。だから俺は朝のニュースしか見てない。
タバコの規制は日本も強くなったが、酒の規制に関しては日本はかなり緩い。アルコール依存症の患者は増え続ける一方だ。
俺は酒はやめているが、タバコは一切やめていない。アパートの部屋の中でしか吸わないけどね。
もし俺が総理大臣になったら、完全に俺の個人的な思想で酒の値段を10000倍くらいにして、俺が2度と酒を飲めないような国にする。
酒好きや居酒屋や酒屋には申し訳ないが、俺は酒を辞めたいのだ。
ちなみにタバコは1箱10円とかにする。
タバコ生産者には申し訳ないが、俺はタバコは吸いたいのだ。
こんなのがまかり通ったら、独裁国家じゃねえか。
日本は民主主義国であり、多数派の意見が受け入れられる。
ちなみに俺には特定の政治思想は無い。
◆
俺はすぐ不安になる性格だ。朝のニュースを見ていたら、太平洋側に津波警報が出ていた。自分とは関係ない事でも不安になるので、情報を遮断するためにテレビを消した。
ちなみに自分と関係がある人の事に関しては、些細な事でも、めちゃくちゃ不安になる。
本人はケロッとしてるのに、俺だけめちゃくちゃ不安に陥っている、という経験が何度かある。
だから俺は恋愛には全く向いていない。
恋愛に限った話ではなく、簡単に喜びやすい分、とにかく不安に陥りやすいのだ。
俺が仮に恋愛するとしても、物理的・精神的な距離感が遠い方が良い。ならば恋愛はしなくていいのでは?
色んな観点から総合的に見て、俺は歴然とした社会不適合者である。
ものごっつ社不──。
って書いてたら仕事が始まる時間になった。仕事を開始する。
◆
12時で仕事を終え、すぐ精神科病院に行って、帰宅したら17時だった。
最後に、俺が今日処方された薬を紹介して、このエッセイは終わろう。
・デパケン
・セパゾン
・ベンザリン
・ロドピン
・レグテクト
・ロラゼパム
・セルトラリン
・フスタゾール(咳止め)
以上だ。
今日は病院に行ってきて疲れた。
みなさんも1日お疲れさまでした。
終わり
ものごっつ社会不適合者【短編エッセイ】 Unknown @ots16g
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