第11話 ギルドで冒険者仲間が出来ました

近くの食堂にて、これからの活動方針を3人で会議中。


テーブルの上には、肉やら魚やらスープやらが並べており、


美味しい料理を食べつつ、行っている。



「ランクがブロンドになった事だし、


もう少し格上のクエストに挑戦したいと思ってる」


「賛成ですー、高い報酬ももらえますし、沢山経験を積みたいですー」


「ブロンドか、2人でこれから活動していくのも悪くないが、


もう少しメンバーが欲しいのう」


「スサーノそうだね・・・2人で活動も良いけど、メンバーを増やしたいね」



スサーノの言葉を、マリーは聞く事が出来ない。


俺はあえてスサーノの言った事を、マリーにも伝えるようにしている。



「すぐ見つかるものなんですか?」


「ギルドにメンバー募集してみよう」


「まずは1回事の単発良いだろう、相性もあるしな」



「なるほどね、スサーナから単発が良いらしい、相性もあるし」


「実際に一度、一緒にクエストを行って様子をみてみたいね」



早速翌日ギルドにて、新規討伐クエスト単発メンバー募集の


広告を出した。


討伐クエストは先に決めて募集をかける。



クエスト追加メンバー求む。


募集人数 2、3名。


ランクの条件無し


討伐クエスト、明日又は明後日、実施予定



オークが住む洞穴あり、5匹のオーク確認され、近隣の村が危険が及びかねない為、


至急討伐。


推奨ランクは、ブロンド。


メンバー 4、5名


募集者  ブロンド  冒険者ショウ 僧侶マリー 2名



ギルドの受付にて、書類を記入し確認後、掲示板に張り出してもらう。


後は応募があれば、受付嬢が連れてきてくれる。



ギルド内にテーブルと椅子が置いてある一角があるので、


そこで俺たちは、待機をする事にした。



10分ほど待機していると、早速受付嬢と一緒に、2名連れられてやってきた。


銀色短髪、筋骨隆々とした体格の男性と、


耳が長いエルフで切れ目美人の女性である。


「こんにちわ、討伐クエスト募集を見てきました、ジャックとリリンです」


「こんにちわ、俺がショウで、こちらがマリーです。まずはお話しましょう」


そういって空いている椅子に腰かけてもらった。



「2人とも同じパーティーですか?」


「自己紹介をしてもらえましんか?」


「俺たち、一緒にパーティーを組んで半年ほど活動しています」


「俺はジャックといい、職業は剣士、レベルは9です」


「私はリリンで、職業はアーチャー、同じくレベルは9です」


「討伐クエストをメインで実施しており、今回、大人数での討伐経験がしたく


 応募しました」


「2匹のオークを2人で討伐した実績があるので、今回実施クエストに大いに


 活かせると思います」



受け答えをしていくなかで、真面目で堅実な人なんだろうという


感じに見受けられた。


「なるほど、経験があれば、頼りになりますね」


「活動歴は1カ月なので、私たちの方が後輩ですね」


「ブロンドになったので、色々経験したくて、


 今回メンバー募集と緊急討伐を企画しました。」


「俺ですが、魔獣に対しての深い知識を(スサーナが)もっているので今回討伐で


 活かせるとおもいます」


「私はマリー、僧侶なので、HP回復、毒、まひ回復などでサポートできます」



「あの・・・失礼ですが、魔熊殺しのショウさんですよね?」


「格上の魔獣を倒したという事で有名になってます」


魔熊殺し・・・何か勝手にあだ名を付けられている・・・


実は、初めに挨拶をしていた時から俺に対して、


キラキラとした憧れのまなざしを感じてたのだ。



「まぁ、偶然が重なって倒しただけだから、実は実感が無くて」


「まだまだ力不足で、次戦ったら確実に負けます」


「今以上に強くなりたいと思ってはいるけどね」



「魔熊といったらレベル35じゃないですか!


それをレベル5で倒したって本当ですか?


まぐれで倒せる相手じゃないですよ!」



たしかにそうだ。


俺のレベルは5だったから・・・・・


本当なら100戦したら100負ける相手だ。


スサーナが、冷静に圧倒的な力、技で倒したのだ。


「いやいや、過大評価はよしてください」


「一緒にクエストがやりづらくなるじゃないですか?」



お互い印象は良いようで、協力してやっていけそうなので、


今回一緒にクエストに参加してもらう事にした。


オークについて、スサーナに聞いた方が早いが、まずは、


ジャックに色々と聞いてみる事にした。



「オークを討伐した際は何か準備をしました?」


「どういう戦術で倒したのですか?」



「オークは体格が良く2mから3mあり、力も強い」


「ただ動き攻撃が鈍い」


「1対1で戦ったら勝てるものの、2匹同時は厳しいので」


「遠くから、リリンに弓で相手へ、矢を撃ち続けてある程度ダメージを与え、


動きが鈍くなり、弱った所に俺がダメージを与えて倒した」


「矢は一体に10本ほど当てました」



今回、集団で5匹。


リリンが攻略のカギになりそうだけど・・・・


リリン一人だけでは、遠方攻撃の人数が足りないから、


何か他の対策をして望まないと、今回討伐難しいかもしれない。



俺たちは、皆経験不足、考えるふりをしてスサーナに聞いてみた。


オークの弱点


最適な各自、戦闘方法


俺たちが討伐する上で準備した方が良い事



聞いた上で、俺はスサーナのアドバイスを


作戦という形で伝えた。



「討伐作戦を考えてみたので、聞いて下さい」


「情報では洞穴に住んでおり、数は5匹です」



「通常見張りが2匹のはずなので、早急に倒します」


「オークは火が苦手だから、先制攻撃としてオイルの入った瓶を、


俺とジャックが投げて敵をオイルまみれにし、


リリンが弓矢に火をつけて攻撃するのが一番有効だと思う」


「数は1匹にたいして、2、3本で充分」


「その後リリンは、通常の弓で援護をお願いします」



「火矢が当たった相手は、動揺したり倒れているはずなので、


俺とジャックがとどめを刺す」


「倒したら、残っている方へサポートに入る」


「マリーは俺たちがケガをしていれば回復」


「マリーは、どちらか苦戦していれば、サポートで攻撃に加わる」



「見張りを倒せたら、一時退却」


「その後必ず残りのオークは出てくるはずなので、そこで再戦闘」


「敵が2人なら、作戦は見張りを倒すのと同じ」



「敵が3人なら、ジャックとマリーはそれぞれ1対1で攻撃して倒して欲しい」


「もしハイオークがいたら、俺が戦いを挑む」


「俺だけでは、きっと倒せないかもしれないから、他のオークを倒し次第、


加勢して欲しい」



「オイルが入った瓶は、念の為7つ、矢を燃やす為の火だねは、俺が用意します」


「あと、閃光玉を人数分用意しておきます」


「閃光玉は自身の身が危ない時に使用して、逃げる手段や、


隙をつくる時間に使ってください」


「討伐が目標ですが、死なない事の方が大切です」


「今回ダメでも、またチャンスはいくらでもあります」


「生きて帰る事を第一の目標にして、明日頑張りましょう」



皆うなずき、俺の作戦で行く方向に決まった。


明日、ギルドの開店に合わせて集まり、馬車を借りて移動する事になった。


ここから2日あれば目的地に到着できる。


俺たちは解散し、皆それぞれ明日の準備の為に行動する事にした。

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