始まりのトリニティー
「もう落とさないでくださいね」
「はいぃ!!」
警官にスマホを返してもらい少女はさっそく電源を入れると
「で、電話いっぱい来てる!」
「ありゃりゃ、心配されてますね」
「電話しますね」
少女はそう言うと電話を掛ける
「、、、あ、わ、私です。すいません!スマホを落としてしまって!、、、はい、はい、、、気を付けますぅ、、、あ、えっと、、、そうですね」
電話を掛けながら少女は2人を見る
「ちょっとお茶をするのでGPS辿って1時間後くらいに来てください」
そしてそう言って電話を切るのであった
「お二人とも、今回のお礼にお茶を奢らせてください」
「「え?」」
「そ、そんなお礼なんて大丈夫ですよ」
未来はそう返すが
「行きましょう!」
少女は力強く二人の背を押していくのであった
「お、お2人とも育ちざかりですからいっぱい食べてくださいね!」
少女は笑顔でそう言う
「「、、、嘘でしょ?」」
しかし2人の顔は固まっていた
というのも
((ここ商店街にある高級喫茶店じゃん?!))
連れて来られた喫茶店が高級店だったのだ
「あの、、、えっと、なんてお呼びすれば?」
「あ!す、すいません!まだ名前を名乗って居ませんでしたね!わ、私はアン・ラパンって言います!」
「ではアンさんと。あの、アンさん、、、ここ高級店ですよ?その流石にお金とか、、、」
そう未来が言うと
「あー、すいません。ご主人様みたいに上手くいかないなぁ」
アンはそう自己嫌悪しながらカバンに手を入れると
「あった」
財布を取り出し
「見てください」
財布を開いた
すると
「「っ?!」」
財布の中に百万円はあった
「クレジットカードと小切手も持って入るんですけどやっぱり現金は安心できますから」
アンは笑顔でそう言い
「これだけお金あるので大丈夫ですよ」
2人の心配を解消するのであった
((何者ですか?さっき迎えを呼んでたからどこかのお嬢様かと思ったけど今ご主人様って言ってたよな?)
2人はそんな疑問を持つが
「どうぞ、お好きな物を!」
「「はーい!」」
高級スイーツを出され頭から抜けるのであった
「でも、、、何頼めばいいんだろ?」
「来たことないからわからない」
しかし2人とも何を頼めばいいかわからず考え込む
「おすすめはケーキですよ」
すると店員が声を掛けてくる
「え?」
「このコント ドゥ フェの看板商品であるスイカとメロンのケーキをお勧めしますよ。店長の私の名前がメロンでこのケーキは開店当初からあるんですよ」
そう美しい白髪の店長であるメロンはそう言う
「「、、、」」
((胸大きい!))
少女2人はメロンのメロン並みに巨乳に目を奪われる
「「、、、よく寝て、よく食べればこうなりますよ」」
その目線に気が付いたメロンはそう助言をする
「「え?あ、、、えっと!教えてもらったケーキを2つ!」」
「はい、お連れ様は?」
「わ、私も同じものを」
「では、お飲み物はどうしましょうか、、、といってもスイカとメロンのケーキだなんて言う珍しい物に合う紅茶なんてイギリス人でもわかりませんし私のおすすめでよろしいですか?」
「「はい!」」
「それでは少々お待ちください」
そう言ってメロンはカウンターに戻った
そして数分後
「お待たせしました」
メロンがケーキと紅茶を置いた
「紅茶はこの店独自のフランスの茶葉でアリアという名前です」
「「おー!フランスの」」
水花と未来はフランスという単語に興奮し
「い、いい香り、、、す、すごい」
アンは紅茶の品質に驚愕した
「ふふ、、、では、ごゆっくり」
メロンはそう言って去って行った
「それじゃ」
「「いただきます!」」
パクッ
「「っ?!美味しい!」」
「かなり品質の高い素材を使っていますね」
そうして3人は素晴らしいティータイムを過ごすのであった
「お会計3600円です」
「は、はい、、、すいません。一万円札しかなくて」
「「ごちそうさまでした!」」
2人がそう言うと
「いえいえ、、、では、またお会いすることがありましたら」
アンはそう笑顔で言うのであった
「「さようなら」」」
そうして2人はコント ドゥ フェを出たのであった
(思ったよりは安かったしまた来ようかな)
そんなことを考えていると
「それじゃ、肉買いに行こう」
未来がそう言う
「だね!魚屋さんが氷いっぱい入れてくれてたから全然時間あるしね」
そう話していると
「「きゃー!」」
悲鳴が辺りに響いた
「「なんだ?!」」
悲鳴の聞こえた方向を見ると
「「っ?!」」
血まみれの女がこちらに走っていた
「な、何?!あの人襲われたの?!」
未来は女が誰かに襲われたのかと焦り
「大丈夫ですか?!」
女に駆け寄る
「いや、、、違う!」
しかし水花は真実を理解し未来の前に立つ
そして
「どけぇ!」
女は水花目掛けて
ザシュ
「っ!!」
(熱い!!)
腹を何かを刺したようだ
しかし
(貫通は、、、してない。未来ちゃんには傷一つないはず)
水花は未来を守るという目的は達成できた
「どけぇ!ガキ!」
女はそのまま水花に襲いかかる
ガキン
しかし
「やらせるか!」
未来が受け止める
「水花大丈夫?!」
「ど、どう、、、にか」
「離れてて、、、はぁ!」
未来は女に斬りかかる
ガキン! ガキン! ザシュ!
「ぐぅ!」
未来は竹刀入れに入れていた刀で女を切り裂く
(水を剣にしてる)
「私の、、、お腹貫いたのは圧縮した水か」
水花は貫かれた腹を圧迫止血しながら女の能力を理解する
すると
「み、水花さん大丈夫ですか?!」
アンが焦った様子で駆け寄って来る
「アンさん!危ないですから逃げてください!」
水花がそう言うと
「水花さんの怪我を放置なんてできません!」
アンはそう言って水花の腹に手をかざす
すると
「え?傷が治った?!」
水花の腹の穴が塞がる
「私も魔女なんです」
「そ、そうだったんだ」
水花が驚いていると
「そこの2人ちょっといいかしら?」
店からメロンが出て来た
「メロンさん?!」
「ちょっと手伝ってくれないかしら?」
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