魔女殺しと魔女達~水の魔女は人を殺す~
晴れ雨
1章 序章
1節 出会いの日
始まりのフェアリーテール
ガキン! ガキン! ガキン!!
「あっ!」
青髪の少女の防御が崩れ
「はぁ!」
パン!
金髪の少女の竹刀が青髪の少女の頭を叩く
「一本」
「だぁ!!!」
青髪の少女は悔しそうに声を上げる
「また未来ちゃんに負けたぁ」
防具を脱ぎながらそう言うと
「普通に全国レベルに強いでしょ」
同じく防具を脱いで未来がそう言う
「勝ちたいんだよぉー!」
水花が悔しそうにそう言うと
「水花と未来にはどうしても実戦の経験の差が大きいからな、、、才能が同等でも聖騎士見習いでの活動経験がただの特訓よりも成長率が高いからな」
審判をしていた女先生がそう冷静に言う
「ってことは先生もめっちゃ実戦経験あるんですか?」
水花は先生にそう聞く
「昔、世界を旅していた時に暴れていたからね。魔女も数人殺したしな」
それに先生はそう返す
「「化け物ですか?」」
水花と未来は声を揃えてそう言う
「酷くない?!」
先生は悲しそうにそう言うが
「「普通の人間が魔女に勝ってるとか化け物以外無い」」
水花と未来ははっきりとそう言うのであった
「酷い、、、はぁ、今日はもう部活終わりだ。全員掃除!」
「「はい!!」」
そして水花と未来を始め剣道場に居た剣道部員全員が清掃を始めるのであった
「水花の家ってそろそろお姉さん、、、氷花さん帰って来るんだよね?」
ふと未来が水花にそう言う
「うん!今日の夜の飛行機に乗るってメッセージ来た!」
そして水花が嬉しそうにそう言うと
「なら、明日の夜に帰って来るね。このままご馳走用の材料買いに行こう」
未来がそう提案する
「え?1人で買いに行くよ」
「最近この辺、魔女被害が多いから一緒に行く。それとも私とデート行くのいやなの?」
「行きたいです!」
「よし」
そうして2人は家に帰る前に買い物に向かうことにした
「いつもの商店街?それともスーパー?」
未来がそう聞くと
「お姉ちゃんは舌肥えてるから商店街じゃないと」
水花はそう返した
「それじゃすぐに掃除終わらせて行こう」
「うん!」
「「それじゃ、先生さようなら!」」
「気を付けてなぁ~」
掃除を終えた水花と未来は商店街に向かうことにした
「そういえば期末テストの自信はある?」
水花がそう聞くと
「未来ちゃん自信ある?」
「90点は取れてる。水花は?」
「自信ないなぁ、、、80点くらい」
「十分でしょ」
「未来ちゃんは聖騎士見習いとしての活動があるでしょ?その上で90点って、、、はぁ、お姉ちゃんに追い付くどころか未来ちゃんにすら追いつけないよ」
水花は悔しそうにそう言う
「私は魔女だ。まだ一般人の水花じゃ流石に無理だ。魔女になったらすぐに私の隣に立てる、、、そしていつかは私と一緒に氷花さんの隣に立とう」
それに未来はそう返した
「魔女になったらじゃん、、、もう16歳なのに今更魔女になることあると思う?」
「普通の子よりも魔力多いでしょ?」
「そうだけど」
そう話していると
「ん?」
未来が道端を見て声を漏らす
「川の流れがいつもより遅いな」
「確かに」
未来の言葉に引かれて水花も川を見てそう呟く
「これだと学校の水車も回ってないかもね」
水花は学校にある巨大な水車のことを思い出しそう呟く
「なんだろな?商店街の方に川は伸びてるんだし早く行こう」
そうして2人は商店街に向かうのであった
「魚は買えたから、、、次は肉だね」
「おまけで大きすぎて売れない貝貰ったしパエリア作ってたら?」
「いいね!ならスペイン料理で統一しよっと!」
2人がそう話して商店街を歩いて居れば
「花歌コンビは相変わらず仲がいいな」
「もうすぐ氷花ちゃんの帰って来るんだってよ」
「その時はサービスするぜ!」
商店街中からそんな声が上がる
「昔からここの人達にはお世話になってるよね」
「そうだな」
2人は歩きながら次のお店を目指す
すると
「あれ?」
水花がそう声を上げる
「どうしたの?」
「あそこの人」
水花は一人の少女を指さす
「え?、、、聖女?」
その少女は純白の修道服のようなものを着ている白髪の白人であった
「なんか困ってない?」
そしてその少女は困っている様子であった
「話しかけて見よ」
水花はそう言って少女に近づく
「そうだな。困ってる人を見捨てるなんて聖騎士見習いの私には出来ない」
未来も少女に近づく
そして
「何か困りごとでも?」
水花がそう聞くと
「ひぇ!!」
少女は大きく肩を揺らして声を上げる
「驚かさせてしまってごめんなさい。あなたが何か困っている様子だったから声を掛けさせてもらったの」
未来がそう落ち着かせると
「っ?!えぇ、、、え、っと、あ、ありがとうございます。だ、大丈夫です。ちょっとスマホを落としてしまって」
少女はそう答えた
「「スマホを?!」」
「は、はいぃ!」
「現代社会でスマホが無いのは大変ですね」
「はい、迎えを呼びたいのですが公衆電話も見当たらなくて」
「迎え、、、」
((この人の服装からして結構すごい人?))
「あ!落とし物なら未来ちゃん!」
「ええ。ちょっと手を貸してもらっても良いですか?」
「は、はい?ど、どうぞ」
少女は困惑した様子で手を差し出す
その手を未来は握ると
「幻視」
そう呟く すると
「目が光ってる、、、もしかして魔女さん?」
未来の目が光った
「未来ちゃんの魔法は幻視って言って未来や過去を視ることが出来るんです!」
「す、すごいですねぇ!!」
「見つけた。交番にある。案内しますよ」
「ありがとうございますぅ!」
そうして3人の少女は共に歩くのであった
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