資料:主要登場人物(研究チーム)

■宇宙 大輔(うちゅう だいすけ)

物語の主人公。自称「変人天才科学者」。『宇宙徒然草』という独自の宇宙論を書き溜めるのが趣味。常識にとらわれない自由すぎる発想と、子供のような純粋な探求心で、反重力や超光速といった禁断の領域に挑む。理論を音やハーモニーで捉える「聴覚優位(Aタイプ)」の思考を持つ。コーヒーを淹れるのは好きだが、カップを洗うのは嫌い。チームのリーダーであり、発想の源。物語のトリックスター的存在で、  彼の突飛なアイデアが常に物語を牽引する。


■Dr.レイカ

国内屈指の理論物理学者。才色兼備でプライドが高い、クールな美女。当初はダイスケの理論を「通勤電車の妄想」と一笑に付すが、その非凡な才能と純粋さに次第に惹かれていく。万物を数式とデータで理解しようとする「視覚優位(Vタイプ)」の思考の持ち主。ダイスケの理論の科学的検証と、暴走しがちな彼の現実的なストッパー役を担う。 科学的根拠と理論武装を担当するチームの頭脳。ダイスケの恋のライバルの一人であり、物語に知的な緊張感を与える。


■アキラ

ダイスケの助手。混沌とした研究室の家事全般と、ダイスケの身の回りの世話を一手に引き受ける、優しく献身的な女性。専門的な科学知識は深くないが、機械や空間の微細な「振動」や「歪み」を肌で感じ取れる、特殊な『身体感覚(Kタイプ)』を持つ。密かにダイスケに想いを寄せている。チームの「心」であり、理論やデータでは見えない部分を補う重要な存在。彼女の感覚が何度もチームの危機を救う。ダイスケの恋のライバルの一人であり、物語に癒やしと切なさをもたらす。


【物語の鍵を握る存在】

■ピクシーさん(反重力場の妖精)

ダイスケの「小脳直結型Nマシン」実験以降、彼の脳裏にだけ現れるようになった謎の存在。その正体は、研究室の特殊な反重力場に励起された、意思を持つエネルギー体か、あるいは古代の魂の残滓か、はたまた単なるダイスケの妄想か。宇宙の真理からゴシップまで、様々な助言(お告げ)を授けてくれる。物語の謎を提示し、三人を導くガイド役。その存在自体が、科学とオカルトの境界線を曖昧にする。


■ゼファル

物語の主な敵対者。ボイド空間の混沌の力を操り、魔物を従える謎の魔術師。その真の姿は、古代文明の生き残りであり、大災厄で全てを失った絶望から、宇宙そのものをリセットしようと企む悲劇の科学者だった。主人公たちに敵対する強大なヴィラン(悪役)。彼の存在が、物語を単なる科学探求から、世界の存亡をかけた戦いへと昇華させる。


【言及される存在】

■古代人 / 古代の魂

かつて地球に栄え、現代を遥かに超える反重力技術を持っていた人々。巨大彗星による大災厄によって文明は崩壊したが、その技術や記憶の一部は、「魂の記録装置」や遺跡に断片的に遺されている。物語全体の謎の根幹をなす存在。彼らが遺した技術と警告が、三人の旅の道標となる。

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