「遊具戦士パークマン」 お題334、シーソー、享受


現代ッ!! 公園の平和がおびやかされる時代ッ!!

滑り台はび、砂場は猫トイレと化し、子供たちはスマホに夢中ッ!!

だが――その陰に、ひとりの中年が立ち上がったッ!!


その男の名は、タケシ!

職も夢も失い、ただの中年だった彼は、

ある日、謎の科学者・緑茶博士りょくちゃはかせによって――運命の改造を受けたのだッ!!


博士の手には、緑茶ハイ、

その一振りで、タケシの血潮ちしおに“公園愛こうえんあい”と“アルコール”が注がれ


彼は生まれ変わったのだ!


――夕暮れの公園

黒スーツに赤マフラー、額にはり傷だらけのゴーグル

ブランコが風にきしみ、空気はほのかにさびの匂いをびている。

男はゆっくりと立ち上がった。


「俺は……タケシ!かつては職も夢もなかった、ただの中年だった!

 だが緑茶博士りょくちゃはかせが俺を“素敵に”改造し、こう言ったんだ。

 『タケシ君!君はもう…ただのダメ中年じゃない!🍺

 君は――う~ん…あ~…え~(外をちらっと見る)そう!パークマンだ!🍺』」


タケシは夕陽の中でマフラーを翻しひるがえ、声を張り上げた。

「俺の名はパァークマァン!!(便乗)」


しかし、周囲の反応は冷たい。

「ママー! また出た!」「#令和の変質者 #中年不審者(青い鳥に投稿感)」

母親は子供を抱き寄せながらもスマホをかかげる。

「見ちゃダメ!!でも…撮りなさい!バズるから!💰」

REC音が公園を包み、タケシは”気にしない”ようにして、ブランコの上に立った。


「相変わらず…子供たちの視線が熱いぜ!(強がり感)

 俺は今日も――公園を守るッ!!」


その時、黒塗りの車が砂埃すなぼこりを上げてすべんだ。

降り立つスーツ姿の男たち、その中央に、都市計画課長としけいかくかちょう・サカモトが立っていた


サカモト「ここが……老朽化ろうきゅうかした公園か。よし、計画通り――取り壊す!」


タケシ「なにぃぃぃぃッ!? 貴様、この聖域せいいきを潰すだと!? 

    ショッ〇ーの手先かッ!!」

タケシはブランコから滑り台へ飛びうつるも、着地の衝撃でひざる。

「ぐっ……(大ダメージ)だが、心は折れんッ!(ひざをさすさす)」


サカモト「老朽化ろうきゅうかが進み、安全性あんぜんせいが――」

タケシ「うるさいッ! 悪はいつも“安全性あんぜんせい”を言い訳にする!!」


マフラーが風に舞う、タケシが右手を突き上げた。

「サカモトォォッ!! 公園条項第こうえんじょうこう334じょうにのっとり、

 貴様に――“シーソーバトル”を申し込むッ!!」


サカモトは口元をゆがめる。「…シーソーバトル…いいだろう…ただし――」


パチン、と指を鳴らした。

その瞬間、公園のベンチがぜ、煙の中から影が歩み出る(税〇を使った演出)


「久しぶりだな、タケシ!」


黒スーツ、赤マフラー、同型のゴーグル――かつての仲間にして宿命しゅくめいのライバル、 ハヤトだった。


タケシ「ハヤト…まさか貴様もショッ〇ーに!?」

ハヤト「ハヤト?違う! 俺は正義の味方、都市整備課所属としせいびかしょぞく

    ライダー・ハヤトだッ!!」


タケシ「裏切ったな! こんなことして、緑茶博士りょくちゃはかせが悲しむだろッ!!」

ハヤトの笑みは冷たい

「博士が? 悲しまないさ……あの人、公園そんなに好きじゃない…」


タケシの脳裏のうり唐突とうとつ回想かいそうシーンをよぎらせる!(ハヤトくんによるいきな演出)

緑茶博士りょくちゃはかせ呑気のんきな声だ

「ハヤトくん聞こえるかねぇ? あの”失敗作”が暴走したら、”おもり”お願いねぇ~🍵

 ハヤトくんを成功させるために作った”実験台”なのに…自分が本当の正義の味方 

 とか勘違かんちがいしてるようだからねぇ…🍵(暗黒微笑あんこくびしょう

 あぁ、それとねぇ、私、公園そんなに好きじゃないんだよねぇ…🍵

 はと多いし、砂入るし、ばちぃからねぇ…おうち最高ぉ~!🍵」


緑茶りょくちゃ…いや、あの”クソじじい”…そんなことを…!」

タケシはくちびるみ、こぶしにぎる。

「だが関係ない! たとえ失敗作で実験台でも、

 俺は俺の公園愛こうえんあいで戦う!!(涙こらえ感)」


公園中央こうえんちゅうおう――老朽化ろうきゅうかしたシーソー「サイクロン号」

金属が夕陽に光り、子供たちは息を呑んで(笑いをこらえながら)スマホをかまえた。

タケシ「笑うな!貴様ら!(子供たちに向けて)俺は…」


あ~ちょっと…タケシくんの話が長くなりそうだからねぇ…しゃくも短いから、

早めに次にいこうねぇ🍺(作者介入感さくしゃかいにゅうかん


タケシ「ちょ…おま…まだ、話が…」


ナレーションがとどろく(唐突とうとつ展開てんかい


――ここで説明しよう!!(雑)


公園条項第こうえんじょうこうだい334じょう”――それは、公園を愛する中年たちが酔ったいきおいで作り上げた

伝説のルールであるッ!!🍺

条文じょうぶんにはこう書かれているッ!!


『公園内でのめ事は、警察ではなく遊具ゆうぐで解決すること!』


そう、なぐいではない

かたいでもない

い”であるッ!!


このおきてのもと、中年たちはおのれ尊厳そんげんをシーソーにあずけ、

ギシギシと上下運動じょうげうんどうにすべてをけるのだ!!


――そう!これこそが、伝説の決闘けっとう――

”シーソーバトル”であるッ!!


公園書房刊こうえんしょぼうかん公園条項 完全解説こうえんじょうこうかんぜんかいせつ だい2はん』より引用いんよう


タケシ「ああぁぁぁぁ!クソ!いくぞ、ハヤトォォ!!(やけくそ感)」

ハヤト「あっ…うん…(動揺どうよう)来い、タケシィィ!!(便乗)」


ギィィィィン!!

お互いがサイクロン号にまたがり勝負が始まる!ギシりとうなり、砂が

ハヤト「くらえ! ローリング・スプリング・クラッシュ!!」

タケシ「甘いッ! 受けろ、中年減衰振動ちゅうねんショックアブソーバー!!」


ギシギシ、ギシギシ、ギシギシィィィ――!!

マフラーがからみ、ひざふるえる。

サイクロン号は二人の“思い”――いや“重い”を、誇り高く享受きょうじゅしていた。


ハヤト「限界を読むんだ、タケシ! 軸が――」

タケシ「黙れッ! 俺の軸は――心だッ!!」


タケシの目が燃える。

緑茶りょくちゃぁぁぁ!! 見てろよぉぉぉ!!!これが貴様のいう!

 失敗作のチカラだぁぁぁ!」


 ”超雷打スーパーライダギシギシ!! 334!!”


突如とつじょ”謎”の演出により、金属がぜ、シーソーがはじける!

二人は夕焼けを突き抜け、空へ舞い上がった。

(ヒーローによる必殺技中の大胆だいたんな演出)

タケシは空中で叫ぶ。

「これが! 公園の魂だぁぁぁ!!」


ハヤトの体勢がくずれ、座板ざばんから離れた。

地上へ落ちる刹那せつな微笑ほほえんで言う

ハヤト「……タケシ……見事だ…お前は……失敗作なんかじゃ……ない(決め顏)」

そして――ハヤトは空へと吸い込まれ、流れ星のように夜空に溶けていった。


タケシ「ハヤトォォォ!!(号泣)」

子供たちは空を指さす。

「星になった……!」「#中年星ちゅうねんぼしになったったww」


その時、謎演出から帰還きかんしたサイクロン号(シーソー)が悲鳴ひめいを上げ、

中央軸が砕け散った。

「サイクロン号ォォッ!!(号泣)」


タケシは座板ざばんを抱きしめ、涙をこぼす。

サカモトが歩み寄り、目を赤くして言った。

サカモト「……すばらしい闘いだった(´;ω;`)」

タケシ「!!サカモト…じゃあ…(*´ω`)」

サカモト「取り壊す(^ω^)」

タケシ「なにぃぃぃぃッ!? なぜだぁぁぁッ!!!ヽ(`Д´#)ノ」

サカモト「安全性あんぜんせいの問題だ!それに……議会の圧だ(`・ω・´)」


ブルドーザーの音が鳴りひびき、サイクロン号は無情むじょうにも運び去られた。

タケシ「やめろおおお!(´;ω;`)」


子供たちのスマホ画面には冷たいハッシュタグが並ぶ

「#安全性あんぜんせいは勝つ #334敗北 #子供おじさんの末路まつろ


――夕暮れの公園フェンス前(以前は)

タケシは缶コーヒーを開け、夜空を見上げた。

一番星が、赤くマフラーのように光る。


「ここに砂場があってぇ…ブランコがあってぇ…サイクロン号がいてぇ(´;ω;`)

 公園条項こうえんじょうこう334…勝ったのになぁ…334回跳んだのになぁ……ハヤト(´;ω;`)」


背後で、子供たちの声が聞こえる。

「見て、あの人……まだいる……」

「子供おじさんの……末路まつろだねぇ……」

「……あんな大人にならないように……勉強頑張らなくちゃ(使命感しめいかん)」


タケシはこぶしにぎりしめ、空へ叫んだ。

「俺の名はパァァークマァン!!

 公園を守る正義の味方!!(自称)」


その声は風をき、遠くで遊具ゆうぐ残骸ざんがいにこだました。


――町の人々は、彼を“パークマン( ´∀` )”と呼んだ。

緑茶ハイの力でよみがえった無職中年、遊具ゆうぐを愛する戦士

たとえ公園がなくても、彼の魂は走り続ける


頑張がんばれ、パークマン!君は、永遠にパークマンだ!





あとがき❤

とある夜の公園

びたブランコが風に鳴り、ベンチの上で二人の男が笑っていた

ス〇ゼロをにぎる「作者」と、緑茶りょくちゃハイをすする「緑茶博士りょくちゃはかせ

二人の話題は、もちろん――

博士「タケシくん、まだ“パークマン”って名乗ってるのかなぁ🍵」

作者「名乗ってたゾォ~

   昨日も“公園を守る!”って言いながら駐車場(以前の公園)を

   守ってたゾォ~コレ!🍺」

博士「ははっ、執着しゅうちゃくしすぎぃ!🍵」

作者「最近は“ブランコの精とお話できる”とか言ってたゾォ~🍺」

博士「もう病気だねぇ~まぁ失敗作だからねぇ🍵」

作者「どっちにしても、もうあぶない人ゾォ~🍺」

缶をぶつけ合い、二人は腹を抱えて笑う。

夜風が、彼らの笑い声をさらっていく――が、次の瞬間

ギィ…ギィ…

誰もいないはずの公園で、シーソーがきしんだ。

暗闇の向こうから現れる赤マフラー

血走った目

狂気を宿やどしした笑み

「…聞こえたぞ❤」

タケシ――いや、“パークマン”がそこに立っていた。

博士「!? や、やぁタケシくん……今ちょうど君が頑張がんばってた話を🍵――」

パークマン「してたな、笑ってたな……俺を♡」

冷たい声

次の瞬間、地面が裂け、びた鉄がねじれ、

シーソー“サイクロン号・怨念おんねん”が出現する!

公園条項第こうえんじょうこう334じょう――発動!!

 お前らにも! シーソーバトルを申し込むッ!!」

博士「Σ(・□・;)や、やめろタケシくん!!🍵」

作者「チェン達は関係ないてぇ!!🍺(´;ω;`)」

だが、マフラーが舞い、二人の体は強制的にシーソーに縛りつけられる。

ギシギシィィン!! 爆音ばくおん、光、絶叫

「あははは!笑えよォォ!!ヾ(´∀`*)ノ 

 公園は……楽しいダルルォ!?(゜∀゜)」

パークマンの狂気が空を裂く。

🍵🍺「いやあああ!誰か助けてぇ!」

パークマン「超雷打スーパーライダギシギシ!!334!!!」

閃光、爆風

三つの光が夜空を駆け、やがて静かに並んで瞬いた。

緑の星、銀の星、赤い星――

人はそれをこう呼ぶ

公園三連星パークトライスター

今日もその星々は、どこかでひざをさすりながらギシギシと鳴っている…







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