28話『ノクトVS3人の戦士』



 


ノクトが黒い剣を振り上げた。


「くだらん絆など――力の前では無意味だッ!」


漆黒の剣が振り下ろされた瞬間、

ユウヤが金粉をまとった手をかざす。


「金のアウロ・シールド!」


 


金粉が集まり、光の壁となって一撃を防ぐ。

その隙を突いて、千年が剣を振り抜いた。


「貫け、雷撃のライデン・クロス!」


紫電がノクトの肩をかすめ、黒い霧が一瞬はじけた。


 


ノクトは一歩後退し、目を細める。


「なるほど……ただのAIではないようだな」


 


キラが息を切らしながら叫ぶ。


「今だ、ユウヤ――!」


ユウヤの瞳が燃える。

金粉が風とともに旋回し、剣の形を取り始める。


 


「この剣は、智くんの信じた未来の形だ。

それを壊そうとするなら……」


ユウヤが剣を掲げる。


 


「――僕は、全力で君を否定する!!」


 


光と闇が再び激突する――

それは、世界の運命を懸けた、一閃だった。



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