第4話:救世主伝説 ー 哀と愛しみの果てに ー
長いピロートークの間に、
世紀末の荒れ果てた状況下であるから、縦浜から西京の渋丘までは結構な道のりを歩くこととなった。暫く会えないことから、
この状態で、いきなりラスボスのいる古宿に行き、一気に畳みかけるのはムリかろうと思い、人が渦巻くこの渋丘でまず、
後ろから見ていると、人が酔っぱらって気が大きくなっている時間帯に小作品をアップ & 相手作品の第1話だけに思わせ振りたっぷりの催促ハーツのチョッパー切り刻み攻撃を目にも止まらぬ速さで何人にもわたって展開。
「シャオ、シャオシャオ、シャオ!」と叫びながら、相手にハートを送りつけていく。よく見ると、即座に反応してきた読者には、甘い感想の一言も忘れない。
またもや「シャオ、シャオシャオ、シャオ!」と叫んでいる間にあっという間に星を24個も集めていた。
そして、近寄ってきた美しい女が、「
次の瞬間、
「
ところで、この渋丘に
「あん?
「決着をつけ、
「って、ことはあんたが、
「そうとは限らんぞ。」
「ばーか。あの二人がいなくなりゃ、オレさまの天下よ。お前の探している
それだけ聞き出すと、
その日は、1時間延長しくさったと見え、
女が甘ったるい声で語りかける「もう、
「お前が
「お前の知ったことか?!女たちは、みな、喜んで、俺にハートと星を送ってくれているんだ。何も罪深いことなどない。信者たちがしていることは私が施した慈悲に対する信仰の告白にすぎない。」
「お前のやり口は汚い。しかし、まぁ、見事なお手並みとも言える。どうやってやっているんだ?秘講だけではあるまい?」
「ほぅ?お前、秘講だの、
「バーカ、それを言うなら冥途の土産話だろうが。まぁ、いい教えろ。」
「じゃあ、教えてやろう。オレの
最初こそ、熱心にメモを取っていた
「おぉぉぉぉぉぉ!」バリバリバリバリと服が破け、腕や腹に巻いていたさらしの布が音を立てて裂けていく。
「
「知らんよ。名も名乗らん、無礼なヤツだと思っていた。さながら、ロボットアニメに出てくる主人公パイロットさながら、
またも何か脳の深くの記憶を揺さぶられる。(一体、オレは何者なんだ!?)
「それ以上、俺の神経を逆撫でるな!俺の名は、
「何?お前が、あの
二人の技量は同じだった。。。しかし、唯一違うとすれば、精子を出してからの回復時間であった。プロボクシングにしても、サッカーワールドカップの代表チームなどどでもそうだが、試合に2日前とかからは、SEXが禁止となるケースがほとんどだ。それだけ、「精を放つ」とは足腰に来るものなのである。「精魂尽き果て」という言葉もあるように、それだけのダメージというか、エネルギーを人から奪うものである。たいてい男子は、〇〇時間で何ラウンドまでやった、みたいなことで報告というか、マウントの取り合いというか、自慢というか、アホさ加減を男だけの飲み会での報告会があるのだが、筆者が聞いた範囲でも、また、筆者の経験からもだいたい半日で6ラウンドぐらいが、たいていの上限値である。丸一日とかだとまたもう少しラウンド数も伸びるのかもしれないが、猿でもあるまいし、そんな丸一日、ずっとやり続けているということも普通はない。これまた、拙著『量子と精神』でも触れたが、人間には古来より「賢者の時間」が訪れるように、生き残る術としてその機構がインプットされているのである。したがって、丸一日やり続けているようだと、それはそれで生存確率を押し下げてしまうことでもある。ホモ・サピエンスとは「賢い人」という意味なのであるから、まぁ、あながち半日統計が、統計ものとしてはいい線行っているのではないか?また、ついでに言っておくと、「猿じゃあるまいし」とよく言うが、これは自慰行為を猿のオスは一生やり続ける続ける、というところから来ている。これも実は理にかなっていて、生殖確率を高めるために、精巣内で出来る精子を常に最も元気な状態に保っておくために、3日~4日に一度、在庫の最適化を行っているということに他ならないのであり、全ては生存戦略に通じていることなのである。蛇足が過ぎた。
二人それぞれ「ワァタァァァッ!」「はぁぁぁぁぁ!」と裂帛の気合を漲らせ、拳と拳で何回も打ち合うものの、決定打がなかなか入らなかった。しかし、上記の理由から、若干、
そして、打ち合うこと300回目ぐらいに、遂に、
そこは、部位が部位であるだけにヤバかった。
鼠径部の秘講を突かれた
そして、その目の前に、いつしか、スピーカーが置かれ、
「本日の
すると磔にされていた
喜ばさせていれば良いという独りよがりの考えに立っていた
残るラスボス裸王を倒すべく
お伽話といえば、日本が第二次世界大戦の戦端を切るべきか、自重すべきか、215年に亘って守り続けてきた鎖国政策から開国して以来、産業革命以後、日本とは比べ物にならないほど進展を遂げていた欧米各国の文明文化を目の当たりにしてきた日本は、懸命に追いつき追い越せとばかりに文明開化や富国強兵に努めていたが、太平洋戦争を開戦するにあたり、「総力戦研究所」というところに、開戦時のシミュレーションをさせていた。結果は、何度やっても「必敗」。百田尚樹氏の「永遠の0」にも記述があるが、日本には、もはや戦艦や戦闘機を動かすだけの石油がなかったのだ。そして、その石油を南方から奪還しようとするが、奪還したところで、その石油を運ぶだけの船舶がない。
合理的な判断がなされていれば、日本は全力で外交努力をして、開戦を避けるべきであった。しかし、現実はそうではない。日本海軍は、比較的英語も取り入れる合理精神があったが、鬼畜米英として、敵国語を扱うことを禁じたり、大和魂で欧米との物量差は乗り越えてみせるという精神論を掲げる日本陸軍の強硬論が開戦の決を採ってしまう。
逆に、3日で終わるとされていたロシアによるウクライナ侵攻は、怒りに燃えるウクライナ兵士の士気が、物量に勝るものの無理矢理に連れて来られた兵士で構成されるロシア軍を打ち破ることしばしばであったりと、物量差があっても士気の違いにより、机上の算定とは全く違う現実となることもあり、また戦ってみないことには分からないことがあることも思い知らされた。ヴェトナム戦争における国務長官「マクナマラの誤謬」と言われたアメリカ史上初の敗戦もまた同様である。
戦艦を動かすだけの石油もない日本が、圧倒的、物量や無尽蔵なエネルギー埋蔵量を誇るアメリカに戦争で勝とうとするのも、あまりに非現実的な「お伽話」であり、空爆や火炎放射器を行うアメリカ軍に対して、木で作った槍が
いくつかの例をあげれば、
・一度死んだら、冥途のメイド喫茶で
「おかえりなさい」と言われた件
・神話エルフに転生しようとしたら、
いつゞトラック エルフの運転手に
なってた件
・目が覚めたら貴族令嬢の甘い吐息から
悪徳令嬢のオナラに転生していた件
・俺の人生、
デレデレ・
と言った具合で、いくらでも泉のごとく何にでも転生するその様態と、絶妙な感じで不安要素を織り交ぜてくるその手法は<転生
そういう意味では、太陽のような絶対的存在感であり、
アジトに乗り込んだ
「日本国民ですら1億人しかいないのに、1億PVとは誇張するにも甚だしい!」
「カウンターの実数があるわ、たわけが!ぬん!これでも喰らえ。
「ある程度は、岩盤支持層のあるお前のことだ。出せば数値は伸びよう。しかし、ログインせずに自分でリロード<F5>ボタンの連打も行っているのであろう!そんなことでPV数を稼いで楽しいのか?」
これを聞いた
先制攻撃を仕掛けたつもりであるが、さすがは、
太陽が鼻唄を歌ったらソが抜けて、太陽神ファラオになった拳
♪ドレミファラオ!!
渾身の技を繰り出したつもりだったのだろう。しかし、これが
「貴様、たったそれしきの、たったそれしきのつまらぬギャグで、ハートと星を山と積み上げてきたというのか?! そこに、考え抜いた呻吟や良作を生み出そうとする苦心惨憺はあったというのか!? 答えろッ!」目に青き焔が立ち上り始めている。
裸王としては、最近、AIに頼りっぱなしであったところを、自らの頭で考え出したオヤジギャグだったので褒めてほしかったところを、一刀両断されたものだから、こちらも逆上!前頭葉に浮かんだ転生へと走った。
しかし、「裸王がライオンに転生した拳」を繰り出してはみたものの、音が少し似ているからという安易安直すぎるものであったため、
「オォォォォォォォォォ!」バリバリと衣服が裂けてゆき、胸に刻まれた三連星がキラリと光ると同時に
「星与心拳 奥義 猛虎猛省拳!」
裸王は、
YouはShock!!
負けを悟った
天を衝くが如くに片手を掲げ指を開き「我が生涯に5篇の悔いあり!芥 Ⅰ/ Ⅱ / Ⅲ / Ⅳ /Ⅴを読めていないことだ。」と言って静かに退場しようとした。
が、みぞおちに
「バカ野郎!あの名著『芥シリーズ』を読まずして退場していいわけがねぇだろう!」
今のみぞおちでのパンチで
「お前はもう読んでいる!」
すると、
「我が人生に5篇の悔いあり!この面白き『芥シリーズ』のレビューコメントを書けていないことだ!」
「
この「
デジタル社会に文学を成さんと気高き青き志を以てこの
その時だった。ふと天を仰ぎ見てみれば、天空に浮かぶ数多の星の中から、瞳にまっすぐに飛び込んできた一つの星があった。それこそが「北極星」であった。
「そうだ!迷った時は天を見上げて『北極星』を見つめ直せばいいのだ!この青く美しく輝くいつもブレることのない北極星を見失ってはいけないんだ!」
青志朗が北極星を見据えて指差し叫ぶ。
「頭上に輝く北極星こそ我らが原点なり!」
そう思えた時、なんと3つの流れ星が夜空を走り、心の中で「
我々、ホモ・サピエンスもレズ・サピックスも、本来は争いごとが好きな種族ではない。どちらかと言えば、言葉というものを編み出し、貨幣や神、来世や天国といった誰も見たことのない世界観さえも創り出し、虚構に基づく神話や小説、理論や共同主観的概念を生み出すことによって、次第にコミュニティを形成し、コミュニケーションを通じて「大規模な協働」を成し得てきたからこそ、社会を形作り発展してきたのだ。
時には鎬を削り1位の座を争うこともあろう。しかし、同好の士が集うこの「
最大の敵、
つま先立ちになったかと思うと、いきなり、徒手空拳、何もない虚空に向かって、星与心拳を繰り出す。
「アタタタタタタタ、オアタタタタタタタタ、ワァタタタタ、アタタタタタタタ、アタタタタタタタタタ、オアタタタタタタタタ、アタタタ、アタタタタタタタタ、オアタタタタタタタ、
縦浜に戻り、ユリアに記憶が戻った自分と、この
宇宙戦艦ムサシにまで戻ってみれば、これまで『芥シリーズ』に登場してくれた主要オールキャスト揃い踏みで、見送りに出てきてくれていた。みんな無事だったのが嬉しかった。最後に多難が続く
1台のオートマ車がクリープ現象のようなゆっくりとしたスピードで港に滑り込んでくると、そのまま、転がっている鞠をタイヤで轢き破裂させてしまった。この芸しかできず、オーディションどまりだった、
代表して、スジャータが一歩進み出て、見送りの挨拶を述べてくれた。
「お見送りの言葉は、『さようなら』ではなく、父である真鑑がこういう際に言っていた『
お別れの時が訪れた時、最後、AIに打ち勝ったのは、人間の
見送りに来てくれたみんなが見えなくなるまで、手を振り続けながら、青山翠雲氏は次の文学世界に向けて、飛び立っていった。
(終)
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