第5話:錨を上げ、SAILを張り、いざ出発!

~ 『芥シリーズ』執筆終了に伴うあとがきに代えて ~


 と、ここでようやく、青山翠雲氏も長き夢から目が覚めた。もう夢精はしていない(笑)。あぁ、随分と長いこと寝ちまったし、振り返れば「役者→芥川→スリ→慰撫→平和」と随分と起伏に満ちた暗号夢だった。思い起こせば感慨も深い。一連の夢に「覚世夢」とでも名付けようか。でも、これで、スッキリした。さぁ、シャワーでも浴びて、本格執筆に入るとしようか!


 

 先日、あるコラムだか記事に、日本語の可笑しい使い方として、「検討中」とか、「故障中」とかそういう含みを持たせた、やるのかやらねぇのかはっきりしない、言い方についての縷々述べている記事があって面白かった。そういえば、昔、上から読んでも下から読んでも「山本山」というCMがあったかと思うが、「中止中」はどっちから読んでも中止中だとかなんだとか。それなら、「結婚中」という言い方はするのか、しないのか?とか(笑)。


 おっと、ここで不穏な空気の匂いを感じ取った読者がいたら鋭い!


 さながら、本シリーズは「休止中」と言った感じか!? 「閉店中」という言い方もできる。へへへ。最後まで、冗談が過ぎた。いい加減で新たな道に踏み出さないとね。


 しかし、ファイナル、ファイナルと言いながら、「ファイナル・ファンタジー シリーズ」は結局、ファイナル・ファンタジー16まであり、ギネス記録まで打ち立てているという、良き(?)前例まである。

 

 まぁ、すべては、なにごとも反響次第ということだろう。「ファイナル・ファンタジー」だって、最初は本当に最後とする予定だったとか。 


 最後まで、タイトルは音の響きから、どこかの紳士服店が得意とする、閉店セールをしたかと思うと新装開店セールをする手法に通ずる「要服の青山編」とするか、本編を貫くお伽話の英語表記の「フェアリー・テール編」とするか悩んだ。


 つまり、伏流水としては、要望=リクエストさえあれば、いとも容易く相手の意を汲み承服し、その要望を受け入れてしまうという気持ちが流れているのである。なぜなら、何せ、アホ小説を書いている時は、純粋に楽しいのである。しかも、「今回も大いに笑かしてもらいまひた!」なんてコメントまでいただけたりすると、なかなかやめられないし、ついついそちらに行ってしまうのである(笑)。


 ここで、一応、心の声を大声で文字にしておきたい。


 「チューだっちゅーの!」と。



 ただ、いざ次作を!と考えてみたときに、はてタイトルは?、と思ってみると、『芥 ○ックス』となるため、次だけはいかにもヤバい。どう考えてもまともな内容にはなりそうもないので、止めておこうと思います。


 まぁ、それこそ、お伽話じゃないけど、将来、この『芥 Ⅴ』に大量の星、そうだなぁ、ハードルをメチャメチャ上げておかないと危険だから、1000人から星を戴いて星の数が3000を超えるようなことにでもなれば、考えないでもないけど、まず、そういったことも起こり得ないと思われるので、本作がグランドフィナーレと思っていただきたい。


 本作のように、伝えたいことも伝えつつとはいえ、ギャグ笑説の域を出ない作品ばかり書いていても、いけないと思う自分もいるのであります。なにせ、このシリーズ化作品では、各賞に応募が出来ないというのが、玉に瑕なのであります。


 ということで、一度、ここで青き志に立ち返って、すっきりと澄み渡った気持ち(すなわち朗)にもなれ、「青志朗、そうしろう!」ということで、グランドフィナーレとしたいと思います。


 こうして、読者に読む順番を指定し、長き道のりを読んで来てくれるよう読者のみなさんに要請 & 承服頂かなくてはいけない、『芥シリーズ』は遂に幕を下ろすべき時がまいりました。 最後までアカデミックなのか、アホ笑説なのか判然とせず、「量子もつれ」のように二面性を保ち続けた『芥シリーズ』は最後までどちらなのか判然としなまま、フィナーレでもあり、新たな出発の時でもある瞬間を迎えました。


 これで「芥シリーズ」は終わりとなりますが、ニュータイプに覚醒した今後の青山翠雲氏の活躍にご期待いただきたいと思います。


 これまで、このカクヨムという場で、小説を書いたり、他の方々の作品を読まさせてもらったりして、中毒になるほど面白いと思うことや悔しいと思うこともあったし、全然読まれずに寂しい思いも、時にはこんな作品に一体なぜこんなに多くの星がついたりなど、怒りにも似た感情など、いろんなことを思ったり感じてきたこともありました。


 でも、書きたいことは書いたし、スッキリした朗らかな気持ちで再び、初心に戻って、書きたいものをブレずに、書いていきたいと思えるようになりました。


 錨(怒り)を上げ、SAIL(閉店SALE)を張り、いざ出発すべき時なのです。


 では、みなさん、次の当錨地の港でお会いいたしましょう♪

 ここまでのご愛読にこの場を借りて、心よりの感謝を申し上げます。



 Interesting & Funを目指した本シリーズでしたが、いかがでしたでしょうか?

また感想などお聞かせいただけましたなら、嬉しく思います。


              青山 翠雲

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芥 Ⅴ  ー フェアリーテール編 ー 青山 翠雲 @DracheEins

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