第4話 2年生6月

「先輩が負けた」

この事実がとても悔しかった。もう、自分を導いてくれた先輩はいない。悲しい、寂しい、悔しい。

センターの先輩「奈々、今までありがとう」

ハグされて、頭を撫でられた瞬間。

今までの感情が出てきて泣いてしまった。

奈々はいつも感情を表に出さない子なので、周りの2年生は動揺してしまった。

仲間-「えー奈々泣いてんのー?」

2年生全員に囲まれた。

先輩「奈々〜!なんで泣いてんのー!」

奈々「ぐすん」

部長「あはっは、奈々がなくなんてめずらしいね笑」

そう言いながらも、部長も顔が赤くなっている。



今日という日は忘れない。自分も後輩に泣いてもらえるような、感動的な試合ができる先輩にならなくては。どんな時でも諦めずボールを追いかけること、やり切ること、楽しむこと。

この先輩たちが繋いでくれた熱い想いを受け止め、後輩に託していかなくては。


ここから暑くて熱い12人の仲間たちと新たに加わった10人の後輩とのバスケが始まる_。


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私のバスケ日記 @na-noya @na-noya

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