夢が追い立てる

 今後を形作る重要なメッセージ

 すきなものもひとつひとつ増えてる

 でも毎日いらない言葉も届いて

 伝えたい手紙は伝わらない

 聞きたい返事は帰ってこない

 振り返ると小さくなった背中ばかりが見えていて


(置いていくの?)


 先に向くのをやめて歩み出したのは自分のくせに。



 “互いに忘れてしまってはいけないのですか?”


 ——新しい場で必要なものには入らない

 現実を充実させるために

 そうして生きていくために、

 いいのです。忘れてしまっても


「まだ、迷子なの?」


 忘れてしまって

 行き先はあちらです

 現実に張り付いて

 帰るときに 思い出したらいい

 迷子の理由はきっとそうだったのね

 ここが何処だか問うよりもずっと簡単

 そして、苦しい程悲しい方法


 離れても 応えなくても

 忘れたわたしには関係がないのだわ

 非常口から抜け出してしっかり戸をしめてね

 真っ暗だと思ったその先は、



 きっと今日のような青空だから

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