飽和的焦渇トラジコメディー

 愛情を求めても抱きしめてもらえない

 近付けないけれど離れる必要もない

 ヤマアラシのジレンマに似たもの


 気付いてくれる?

 知っている?


 知っているよ、と

 声さえ聞くことが出来たらあなたは言うだろう

 それとも都合のいい妄想なのか


(だきしめて。やさしくして。あいしてるといって。)


 こんな日常

 人が情を持つことも忘れてしまいそうだ

 真実と虚構の線引きが曖昧

 ありのまま作り物

 狂ってしまいそう


 時計は二十五時も指す

 あなたは体裁さえ守る

 私はこの世界の形を受け入れきれないまま

 またライトを浴びに



 上手く行かないのは何処にいたって同じだよ。


 聞いているから渇く

 マッドなエンドレス、ミラーボールもぎらぎら

 スマイル、スマイル、ラフ

 ドライ

 ドライ

 ドライ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る