新進気鋭の短歌

タイトルは樹冠ということで、
樹になぞらえた短歌が並んでいるのですが、
決してありきたりな発想にはならないで、
独自の鋭く繊細な感性を感じます。

楽器たる自覚がのべつまくなしに触れられて芽生える 春疾風

この歌では、
楽器というものは奏者に触れられることで、
自分が楽器だという自覚が芽生えると言っていて、
目から鱗でした。

特に素晴らしいと思った短歌1首を紹介します。

あとは揚力を信じる 代弁って木製の羽のようであやうい