失望
言葉が
届かなくなったとき
人は失望する
会話が出来れば
あるいは
しかし
きっと語り手と受け手には
温度差があって
そのいかんともしがたい
厳然とした差が露呈し
互いの言葉の意図が
わからなくなったとき
人は失望する
自らのことを大切にできないあやふやな人は
他人のことも大切にできないということだろうか
真実が
誠意が
大した価値を持たないのなら
忘れたらいい
忘れて
わたしの危惧したとおり
足を失えばいい
けれど
まだ
わたしの言葉が生きているなら
空虚に空回りせず
かろうじて光をはなっているのなら
あなたがゆくべき道は
あなた自身を守る道だ
未来が不安ならば
未来を信じさせよう
過去に後悔するならば
過去を共に旅しよう
しかし
それは全て
あなたが
現在のあなたを
どこまで大切にできるかによる
それはあなたのため
あなたが傷つかずに済むのだから
それはわたしのため
あなたが傷つくところを想像せずに済むのだから
そしてあの人のため
あなたを傷つけずに済むのだから
人としての輪郭を保てるのだから
勇気が出ないなら
未来を思え
勇気が出ないなら
1歩を踏み出せ
勇気が出ないなら
わたしを頼れ
その勇気すらないのなら
あなたはもはや
道具である
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